2025年9月16日(火)の為替市場は、FOMCを翌日に控えたタイミングとしては珍しく、しっかりとした値動きが見られた一日となりました。
米国の経済指標が予想を上回る好結果だったこともあり、ドル円は147.40円付近から始まり、欧州時間には146.70円台まで下落。
その後は一時的に147.20円まで戻すも、NY時間にかけてじわじわと安値を更新していく流れでした。
この記事では、そんな1日の相場環境の振り返りに加え、実際のトレード内容と収支、そして明日のFOMCに向けた戦略的な視点も交えて解説します。
個人トレーダーとしての私見も盛り込みながら、「実践で役立つリアルな相場感覚」をお届けしますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
2025年9月16日のドル円相場の値動きと背景
この日のドル円は、東京時間の静かな滑り出しから始まり、米国の経済指標発表で一時的な反発を見せるも、その後は再び売りに押される展開となりました。
翌日にFOMCを控えていることもあり、相場全体には慎重さが漂う一方で、意外にも値幅はしっかりとあり、短期トレーダーにとってはチャンスも多い一日だったと感じます。
朝のスタートは147.40付近から静かな滑り出し
9月16日の東京時間は、前日からの流れを引き継いで、147.40円付近からのスタートでした。
朝の時間帯は特に目立った材料もなく、いわゆる“様子見ムード”が続いていましたね。
こういう時、自分としては無理にエントリーしないよう心がけています。
小売売上高と鉱工業生産指数発表で一時反発も
夜の時間にかけて注目されていたのは、米国の経済指標。
特に小売売上高は予想0.2%に対して結果0.6%とサプライズ気味の強い数字が出ました。
これに合わせてドル円は147.20円台まで上昇しましたが、思ったほどの勢いにはならず。その後は徐々に売られる展開に。
夕方からの下落トレンドと安値更新
欧州時間に入ってからは、徐々にドル円の上値が重くなり、146.70円付近まで下落しました。
このあたりで一度サポートされた形にはなったものの、その後の戻りは限定的で、147.20円をつけたあとは再び売りに押され、NY時間にかけてじわじわと安値を更新していく展開に。
この下落は一気に動くというより、イベント前特有の「戻しては売られ」の繰り返しによる、慎重で流動性の薄い下げ方でした。
私自身、この動きを見て「短期目線で戻り売りに徹するしかないな」と判断。
リスクリワードよりも、方向性の明確さを重視したトレードを心がけました。

こういう“じりじり下げる相場”では、逆張りよりも戻り売りを狙った方が圧倒的に安全です。値動きに勢いがないときほど、“売られやすい形”を見逃さないようにしましょう。
2025年9月16日FXのトレード内容と収支報告
この日は、ドル円とユーロドルの2通貨ペアでトレードを行いました。
指標発表やFOMC前の不安定な値動きの中で、いつも以上に慎重にエントリーポイントを絞り込んだ結果、本日のトータル利益は11,046円となりました。
スキャル〜デイトレ気味の取引スタイルで、数回のエントリーを実行。
全体的にはリスクを抑えつつ、流れに乗ることを意識した一日でした。
本日の取引通貨:ドル円・ユーロドル
メインで取引したのはドル円。
やはり、指標があったのと動きが素直だったのでエントリーしやすい印象でした。
●ドル円トレード内容
- 147.10〜147.15の戻りをショートで拾い、146.80付近で利益確定など。
- 夜の時間帯には、下げの勢いが鈍ってきたタイミングで逆張りロングモードへ。
この一連の流れでは、比較的自分の思惑通りに進んでくれた感覚がありました。
今日の相場では、トレンドに乗れたというよりも、「売りが優勢だな」という判断を早めに下せたのが良かったと思います。
一方で、ユーロドルは1回のみのエントリーでしたが、こちらは判断ミスでした。
2025年9月16日(火)のトレード収支
トレード収支は+11,046円。
小さな損切りを繰り返しながらも、流れを見極めて利益を積み上げました。

小ロットなので、1日の利益としてはそこまで大きくはありませんが、無理にポジションを増やさなかったことで、精神的なストレスも少なく終えられたのが大きいです。
「方向性が見えているときだけ動く」というルールを、今日はある程度守れたかなと思っています。
トレード回数が多くなりがちな方には、この感覚をぜひ共有したいですね。

金額の大小より大事なのは、まずは“無理をしないで終われた”ということ。小さなプラスでも、自分のルール通りに動けた日は価値があります。焦らず、積み上げていきましょう。
今日の相場環境の考察と明日への備え
本日の相場は、「FOMC前にしてはよく動いた」というのが正直な感想です。
通常は、こういった大きなイベント前は市場全体が様子見ムードで動きにくくなる傾向がありますが、今日は指標の強さとテクニカル的な節目が重なったことで、短期的にはそれなりのボラティリティがありました。
FOMC直前の警戒感が相場に与えた影響
市場が一番意識していたのは、やはり明日夜(=日付が変わって9月18日未明)のFOMC発表です。
特に今回のFOMCでは「据え置きは既定路線」とされている中で、パウエル議長の発言やドットチャートの内容が注目されています。
そのため、ポジションを大きく傾ける動きは見られず、突発的な反発・反落が多くなった印象です。
今日の指標(小売売上高や鉱工業生産)が市場予想を上回っていたことを考えれば、もう少しドルが強くなる流れでもおかしくなかったはずですが、“イベント前の様子見姿勢”がそれを抑え込んでいた、そんな日でした。

今日は動きが出たけど、本番はFOMC後。
今は無理せず、流れが出るのを待つのが吉です。
政策金利イベントを前にするトレードの難しさ
こうした重要イベント前の相場では、チャートだけ見ていても機能しない場面が増えるのが悩みどころです。
特に、指標で一方向に動いたと思わせておいて、すぐに戻してくるような展開もあり、エントリーの見極めがよりシビアになります。
実際、今日もドル円で「指標後の上げ」が続くと思って追いかけた人は、その後のじり安展開で捕まった可能性が高いと感じました。
私は逆に、「上がりきらない強さ」を見て戻り売りに切り替えたことで助かった部分がありました。
2025年9月16日のドル円相場に関するよくある質問10選
2025年9月16日は、FOMCを翌日に控えた重要なタイミングということもあり、ドル円相場を中心にやや神経質な動きが続きました。
小売売上高や鉱工業生産といったアメリカの経済指標も発表され、短期的にレートが上下する場面も見られ、「なぜこの動きになったのか?」という疑問を抱いた方が多かったのではないでしょうか。
ここでは、本日の経済指標やドル円の値動き、要人発言、テクニカル分析に関するよくある質問を10個に絞って紹介します。
初心者の方から中上級者のトレーダーまで、明日のFOMCに向けて役立つ情報を整理しています。
Q1:2025年9月16日、小売売上高の結果が予想より強かったのにドル円が上がりきらなかったのはなぜ?
A:FOMC前の警戒感が強く、ポジションを偏らせにくい状況だったためと考えられます。
Q2:鉱工業生産の上振れは為替にどのように影響した?
A:一時的なドル買いにはつながりましたが、上値の重さが目立ち、相場の地合いを変えるほどのインパクトはありませんでした。
Q3:今日のドル円のサポートラインはどのあたり?
A:146.70付近がサポートとして機能しましたが、引けにかけて徐々に割っていく流れに。
Q4:ユーロドルはなぜ今日弱かった?
A:欧州経済指標の弱さや米ドル高の影響を受けやすい状況だったためです。
Q5:夕方の値動きが弱くなった原因は?
A:欧州勢がFOMCを警戒してポジション調整に入ったことが背景と考えられます。
Q6:今日の為替市場の主な参加者層は?
A:ロンドン勢がメインで、NY勢は様子見気味の動きでした。
Q7:日中は動いた方とのことだが、平均と比べてどうだった?
A:最近の低ボラ相場の中ではやや大きめの変動で、短期トレーダーにはチャンスがありました。
Q8:今日の相場での成功・失敗ポイントは?
A:成功はドル円の戻り売りがうまくいった点、失敗はユーロドルのエントリータイミングです。
Q9:今日の米国要人発言は相場に影響した?
A:パウエル議長からの発言はありませんでしたが、FOMC前ということで憶測が飛び交っていました。
Q10:今後の展望は?
A:FOMC次第でトレンド転換の可能性もあるため、ポジション管理に要注意です。
9月16日FXトレードの総括と明日以降の注目点
- FOMC前日としては珍しく、ドル円にしっかりした値動きがあった。
- 小売売上高・鉱工業生産など、米国指標は軒並み予想を上回る好結果。
- 一時的にドル買いが進んだものの、FOMCへの警戒感が上値を抑制。
- ドル円は147.40円台から始まり、146.70円台まで下落後に再び戻す展開。
- 最終的には引けにかけて安値を更新し、慎重ながらも売り優勢な流れ。
- 明日のFOMC発表前はポジション調整や様子見が増え、荒い動きに注意が必要。
今日は、FOMC前としては意外性のある動きが見られた一日でした。
通常なら様子見で流れるような局面でも、米国の経済指標(小売売上高、鉱工業生産指数)が市場予想を大きく上回ったことで、一時的に市場にボラティリティが生まれました。
しかし、やはりイベント前ということもあってか、その上昇が素直に続くわけではなく、戻り売りが優勢になる展開。
方向感に乏しい中でも、しっかりとした値幅が出ていたのは、トレーダーにとってはある意味ありがたい日だったかもしれません。
個人的にも、ドル円の戻り売りでは良いリズムで利益が出せましたが、ユーロドルでは少し反省も残りました。
こういった「焦らず待つ」「勢いに乗らない」という冷静さが試されるのも、FOMC前らしい難しさだと思います。
明日は、ついにFOMC。
パウエル議長の発言次第では、これまでの流れが大きく変わる可能性もあります。
イベント前に無理なトレードをせず、発表後の動きを見てから冷静に判断するという意識が、明日以降の勝率を大きく左右するはずです。
今夜は早めに休むか、思い切って深夜に備えるか。
どちらにせよ、「大きく取る」より「大きく負けない」を意識して、慎重な立ち回りをしていきましょう。