2026年1月も最終コーナーを迎え、為替市場はまさに嵐のような1週間となりました。
日本の通貨当局による口先介入が相次ぐ中、アメリカの強固な経済データがぶつかり合い、1円単位で乱高下するスリリングな展開が続いています。
私のトレードも一筋縄ではいかず、利益を積み上げたかと思えば手痛い調整を食らうなど、相場と向き合う難しさを改めて実感した5日間でした。
今週の動きを振り返り、来週への戦略を練っていきたいと思います。
植田会見後の急落劇 先週も159円を目前にした激しい攻防がありました。
植田総裁の会見後に起きた急落のパターンと比較すると、今週の動きもより深く理解できるはずです。
あわせて読みたい: 2026年1月第4週のFX収支と反省
- 1月26日(月)口先介入の緊張感と堅調な米指標
- 1月27日(火)天国から地獄へ!ドル円154円台からの急落劇
- 1月28日(水)ベッセント氏発言と豪州CPIの影響
- 1月29日(木)様子見ムードのレンジ相場と忍耐のトレード
- 1月30日(金)介入なき上昇と生産者物価指数の衝撃
- 今週の豪ドル円を振り返って
- 相場を読み解く!今週のマーケットに関するFAQ
- Q1:1月26日に三村財務官がレートチェックについて「お答えしない」と述べた意図は何でしょうか?
- Q2:27日のドル円急落の際、なぜ153.17円まで一気に下げたのですか?
- Q3:ベッセント氏の「介入は絶対にしていない」という発言はなぜ円安材料になったのですか?
- Q4:1月30日に米PPI(生産者物価指数)が予想を上回ったことが為替にどう影響しましたか?
- Q5:金曜日の大幅なドル円上昇に対し、なぜ当局の口先介入がなかったのでしょうか?
- Q6:豪ドルの12月CPIが予想3.6%に対し3.8%だったことの意味は?
- Q7:三村財務官の「米国当局と緊密に連携」という言葉は、協調介入を示唆していますか?
- Q8:今週、野田代表が「介入の効果は限定的」と述べた背景は?
- Q9:木曜日のような極端なレンジ相場では、どのようなトレードが有効ですか?
- Q10:来週、豪ドル円で108円半ばからのショートを検討している理由は何ですか?
- 1月最終週のトレードまとめと次週への展望
1月26日(月)口先介入の緊張感と堅調な米指標
週明けの東京市場は、円安進行を食い止めたい政府・日銀関係者による強烈な牽制から始まりました。
実弾介入への恐怖が市場を支配する中、夜にはアメリカの景気動向を占う重要な経済指標が発表され、ファンダメンタルズと当局の思惑が真っ向からぶつかり合う展開となっています。
当局の強い警戒姿勢を背景に慎重なスタート

週明けの月曜日は、日本の政府関係者から円安を強く牽制する発言が相次ぎ、市場にはピリピリとした緊張感が漂っていました。
片山財務相が日米共同声明に沿った対応を強調し、木原官房長官も高い緊張感を持って注視していると述べるなど、いつ実弾介入が来てもおかしくないという空気感でしたね。
一方で野田代表からは介入効果は限定的との冷ややかな声も漏れ、思惑が交錯する中でトレードを開始しました。
夜22時半に発表された11月の米耐久財受注が予想の3.0%を大きく上回る5.3%という驚異的な数字を叩き出し、ドル買いの勢いが強まる場面がありました。
私は当局の介入を警戒しつつも、指標の強さに乗る形で短期の押し目買いを狙い、なんとか利益を確保することができました。
- 1月26日の収支:+17,296円

口先介入が激しい時は、利益を伸ばすことよりも「逃げ足の速さ」が大事。
特に指標結果が良くても、その直後の急落が一番怖いので、私はいつもより指値(利確ライン)を浅めに設定するようにしています。
1月27日(火)天国から地獄へ!ドル円154円台からの急落劇
この日はまさに、FX相場の怖さと難しさを凝縮したような1日でした。
欧州時間までは順調に上値を追う展開を見せていたドル円ですが、ニューヨーク市場を前に潮目が一変します。
期待と不安が交錯する中で発生した巨大な陰線は、多くのトレーダーに衝撃を与えました。
17時を境に暗転したドル円の暴落を振り返る

火曜日は非常に教訓の多い1日となりました。
朝方は154.17円付近から始まり、17時台には154.87円まで上昇して、155円の節目を捉えるかという勢いでした。
しかし、ここが天井。18時台に入ると突然の流れが変わり、一気に153円台前半まで急降下しました。
片山財務相の連携発言などの警戒感もあったのでしょうが、それ以上に買いポジションの投げが連鎖したような動きに翻弄されました。
さらに追い打ちをかけたのが、24時の米消費者信頼感指数です。
予想を大幅に下回る84.5という結果を受け、ドルを売る動きが加速。
結局、翌朝には152円台前半まで沈み込む形となりました。
私は上昇局面で欲張ってしまった分、この急落での損切りが遅れ、せっかくの利益を溶かすどころかマイナスに転じてしまいました。
- 1月27日の収支:-17,547円

155円のような大きな節目を前にした時は、期待感で目が曇りがち。
急落の初動で「戻るかも」と一瞬でも期待してしまったのが敗因でした。
トレンドが壊れたと判断したら、機械的に指を動かす訓練がまだまだ必要だと痛感しています。
1月28日(水)ベッセント氏発言と豪州CPIの影響
乱高下の一夜が明け、市場の関心は再び日米の金利差と要人の一挙手一投足に集まりました。
特にアメリカの次期政権に関わる重要人物の発言は、それまでの介入警戒感を一気に吹き飛ばす破壊力を持っており、FOMC(連邦公開市場委員会)を前に相場は新たな局面を迎えます。
FOMC前の円安進行に救われた1日

水曜日は前日の暴落を少し引きずり、152.30円付近から静かに始まりました。
午前中は豪州のCPI発表があり、予想より強い3.8%という結果に豪ドルの買い戻しが入るなど、クロス円全体が底堅い動きを見せました。
注目のイベントは夜中に控えたFRBの政策金利発表でしたが、市場を動かしたのはベッセント氏の「米国は円相場への介入は絶対にしていない」という発言でした。
これにより、米当局が円安を容認しているとの見方が広がり、FOMC前にドル円は再び154円台まで急反発。
私はこの「介入否定」のニュースが出たタイミングで勇気を持ってロングを仕込み、前日の負けを少し取り戻すことができました。
最終的には失速して153.41円付近で終えましたが、トレンドの切り替わりを掴めたのは収穫です。
- 1月28日の収支:+6,685円

FOMCという超巨大イベントを前に、あえてベッセント氏の発言で仕掛けるのはギャンブル要素もありますが、介入の恐怖が消えたという「安心感」は強力な買い材料になります。
ただし、深追いせずに154円付近でサッと利確するのが、夜中の急変に巻き込まれない秘訣です。
1月29日(木)様子見ムードのレンジ相場と忍耐のトレード
週前半の激しすぎる動きの反動からか、この日は打って変わって静かな時間が流れました。
大きなイベントを通過し、次の材料を探るマーケット参加者たちの「待ち」の姿勢がチャートにも色濃く表れています。
動かない相場でいかに自分を律するかが試される時間となりました。
狭い値幅の中で静かにチャンスを待つ

木曜日は打って変わって非常にボラティリティの低い、落ち着いた展開となりました。
153.41円からスタートし、日中は152円台後半から153円台前半という非常に狭いレンジでの推移です。
前日までの激しい動きに疲弊した投資家たちが、次の材料を待って静観しているような雰囲気でした。
私もこういった「方向感のない相場」では深追いせず、スキャルピングに近い形で数ピップスずつ抜く作戦に徹しました。
大きな利益にはなりませんが、無理にエントリーして無駄な損失を出さないことも立派な技術だと自分に言い聞かせた1日です。
朝7時のクローズまで、ほぼ153円ちょうどという位置で動かない、まさに凪のような相場でした。
- 1月29日の収支:+2,397円

激動の後は、市場が次のエネルギーを蓄えるためにこういった膠着状態になることがよくあります。
「何かしないと損」という気持ちを抑えて、あえて何もしない、あるいは最小限の取引に留めるのは、資金を守る上で最強の戦略と言えるかもしれません。
1月30日(金)介入なき上昇と生産者物価指数の衝撃
週末を迎えた金曜日、ドル円は再び力強い上昇サイクルへと回帰しました。
本来であれば当局の口先介入が入ってもおかしくない水準まで円安が進む中、発表されたインフレ指標がさらなる追い風となります。
なぜ沈黙が守られたのか、その背景を推測しながらのトレードとなりました。
口先介入が止まった?押し目買いが冴えた週末

今週最終日の金曜日は、これまでの鬱憤を晴らすような力強い上昇トレンドとなりました。
153円から始まったドル円は、適度な押し目を挟みながら着実に上値を追う展開。
特に夜の米生産者物価指数(PPI)が前月比・前年比ともに予想を上振れ、インフレ再燃の懸念から米長期金利が上昇したことで、ドル買いに拍車がかかりました。
不思議だったのは、154円を大きく超えて1円60銭も上げたのに、これまでの口先介入がピタッと止まったことです。
中尾元財務官が米国の容認を示唆する発言をしていたことも影響しているのでしょうか。
私はトレンドに従い、押し目を確認するたびにロングを積み増し、微増ではありますがプラスで1週間を終えることができました。
- 1月30日の収支:+1,879円

月曜からあれほど騒がしかった口先介入が止まると、市場は一気に「上値が軽くなった」と判断します。
要人発言のトーンダウンは、それ自体が隠れた買いサインになることもあるので、発言の内容だけでなく「発言がないこと」にも注目したいですね。
今週の豪ドル円を振り返って
ドル円の陰に隠れがちですが、今週の豪ドル円も資源国通貨らしい独自の強さと脆さを見せてくれました。
特に週後半にかけての巻き返しは目覚ましく、特定の価格帯で何度も跳ね返される動きには、来週以降の大きなヒントが隠されているように感じます。
108円台半ばの壁を意識した今後の戦略
今週の豪ドル円は、月曜の107.06円付近から始まり、火曜には106円台前半まで売り込まれる厳しい場面がありました。
しかし、水曜のCPI上振れをきっかけに反転し、木曜には108.56円まで噴き上がるなど、非常にダイナミックな動きでした。
金曜日も108円台半ばで頭を抑えられた形を見ると、このあたりのレジスタンスはかなり意識されているようです。
現在は107.74円付近で落ち着いていますが、108円台半ばまで引きつけてからのショートは、来週の面白い戦略になりそうだと感じています。
資源国通貨としての強さはあるものの、ドル円の動きに左右されやすい時期なので、慎重に見極めていきたいですね。

資源国通貨は勢いがつくと止まりませんが、その分、反転した時のスピードも強烈。
来週ショートを狙うにしても、108.60円を超えたら即撤退といった明確なマイルールを持っておくことが、資金を守る最大の防御になります。
相場を読み解く!今週のマーケットに関するFAQ
今回のトレードを通じて、私自身が感じた疑問や読者の皆様が気になりそうなポイントを、当時の経済状況に基づいて整理しました。
収益の結果だけではなく、なぜあのようなレートの動きになったのか、その裏側にあるロジックを深掘りしていきます。
Q1:1月26日に三村財務官がレートチェックについて「お答えしない」と述べた意図は何でしょうか?
A1:レートチェックの有無を明かさないことで、市場に「もしかしたら既に動いているかも」という疑念を抱かせ、投機的な動きを抑制する牽制効果を狙ったものと考えられます。
Q2:27日のドル円急落の際、なぜ153.17円まで一気に下げたのですか?
A2:155円という心理的節目を前に利益確定売りが集中したことに加え、米消費者信頼感指数の大幅悪化というファンダメンタルズの弱材料が重なったことが主な要因です。
Q3:ベッセント氏の「介入は絶対にしていない」という発言はなぜ円安材料になったのですか?
A3:米国側が日本の単独介入に協力しない、あるいは現状の円安レベルを問題視していないと市場が解釈したため、ドルを買いやすい地合いが生まれました。
Q4:1月30日に米PPI(生産者物価指数)が予想を上回ったことが為替にどう影響しましたか?
A4:インフレ圧力が依然として強いことを示し、FRBによる利下げ期待が後退しました。
その結果、米長期金利が上昇し、日米金利差を意識したドル買い・円売りを加速させました。
Q5:金曜日の大幅なドル円上昇に対し、なぜ当局の口先介入がなかったのでしょうか?
A5:中尾元財務官の発言にもあった通り、米国の財政状況や金利への配慮から、介入のハードルが以前より高まっている可能性を市場が読み取った可能性があります。
Q6:豪ドルの12月CPIが予想3.6%に対し3.8%だったことの意味は?
A6:オーストラリアのインフレが予想ほど鈍化していないことを示し、RBA(豪準備銀行)の利下げ開始が遅れるとの観測から豪ドル買いの要因となりました。
Q7:三村財務官の「米国当局と緊密に連携」という言葉は、協調介入を示唆していますか?
A7:協調介入への期待を繋ぎ止める定型句ではありますが、実際には米国が介入を嫌うケースが多く、市場への警戒心を維持させるための発言という意味合いが強いです。
Q8:今週、野田代表が「介入の効果は限定的」と述べた背景は?
A8:日米の金利差という根本的な構造が変わらない限り、一時的に円買いを行ってもすぐに元の水準に戻ってしまうという、マーケットの現実的な見方を反映しています。
Q9:木曜日のような極端なレンジ相場では、どのようなトレードが有効ですか?
A9:トレンドが発生していないため、無理に利益を追わず、RSIなどのオシレーター指標を使って買われすぎ・売られすぎの逆張りを細かく取る手法が適しています。
Q10:来週、豪ドル円で108円半ばからのショートを検討している理由は何ですか?
A10:今週木曜と金曜の両方で108.50円付近が強い抵抗帯として機能しており、ここを明確に抜けない限りは、戻り売りを狙う投資家が多いと判断できるためです。
1月最終週のトレードまとめと次週への展望
波乱に満ちた1月の最終週もこれですべての取引が終了しました。
プラス収支の日もあれば、痛い目に遭った日もありましたが、それらすべてが次への糧となります。
今週得られた教訓と、来週のチャート攻略に向けた具体的なイメージを最後にまとめます。
今週の振り返りポイント
- ドル円は152円〜155円弱の非常に広いレンジでボラティリティ高く推移した。
- 当局の口先介入は週前半に集中したが、後半は米経済指標の強さが勝る形となった。
- ベッセント氏の発言により、介入への警戒感が一時的に和らいだ。
- 豪ドルはCPIの結果を受けて底堅い動きを見せ、108円台を伺う展開となった。
今週のトレードを振り返ると、火曜日の大きな損失が悔やまれますが、水曜以降に冷静さを取り戻し、コツコツと利益を積み上げられたのは前向きな収穫でした。
相場は常に自分の思い通りには動きませんが、流動的な当局の発言や経済指標の数字を正確に捉え、柔軟に対応していくことの大切さを改めて学びました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
皆さんのトレードにも幸多からんことを願っています。

また来週、このブログでお会いできるのを楽しみにしています。
一緒に頑張りましょう!
突然の急落に巻き込まれないためには、当局の動きを正しく理解することが不可欠です。
15年ぶりの転換点と言われる今回の事態を、今のうちに予習しておきましょう。
FXトレーダー必読!日米協調レートチェックの全知識

