脱サラしてFX専業トレーダーに転身した私は、本格的にトレードに専念するため、環境づくりの構築から始めました。
そのなかでも重要だったのが、情報量とスピードが命のデイトレードに欠かせない「マルチモニターPC(パソコン)」(デュアルPCとも呼ばれている)の導入。
パソコン知識ゼロの状態からBTOパーツを勉強し、自分で選んで構築した4画面対応のトレードPCについて、今回はその経緯と構成、実際に使った感想まで詳しく紹介します。
専業トレーダーになる決意とマルチモニターPC導入の経緯
脱サラしてFX専業トレーダーとしての道を選んだ私にとって、トレード環境を整えることは最優先事項でした。
特にデイトレードでは複数のチャートや経済ニュースなど情報を同時に表示する必要があるため、マルチモニターPCはあったほうが有利になります。
ここでは、その導入に至った経緯をご紹介します。
会社員を辞めてFX専業に踏み切った理由
【副業FXの手応えと専業への決断】
会社員時代から副業でFXをしていたのですが、少しずつ勝つコツがわかり始め、ボチボチとプラスを出せるようになってきたことで「これなら専業としてやっていけるかもしれない」と思うようになりました。
私は、家族を養わなければならないので立場なので、相当悩みました。
「やるなら今しかない」
「人生を本気で変えるなら決断するしかない」
そういう思いで、専業トレーダーへの一歩を踏み出しました。
【会社員生活に限界を感じた】
会社員として働く中で、将来に対する漠然とした不安や、毎日のルーティンワークに息苦しさを感じていました。
頑張っても給料が大きく上がるわけでもなく、評価も曖昧、振り幅も感じない。
大手ではあるが、会社の業績は悪化してきており、定年まで勤務するのは厳しい状態。
そんな環境に「こんな人生でいいのか?」と疑問を持ち始めたのが始まりでした。
なぜマルチモニターが必要なのか
もともと私はスマホ1台でトレードをやっていましたが、タブやウィンドウの切り替えに数秒かかるたびに、エントリーや利益確定のタイミングを逃すことがよくありました。
しかも、切り替え中に他の情報が更新されたとしても、気づけないという致命的な欠点があります。
また、多くの情報を一つの画面に詰め込んでしまうと、文字やチャートが小さくなって見づらくなってしまいます。
【マルチモニター環境のメリット】
- 視線を少し動かせば全体像が把握できる。
- 複数通貨ペアを並べて比較しながらトレードできる。
- SNSや取引画面も同時に表示できる。
- 突発な出来事に即対応できる。
PCについて勉強した過程
正直、パソコンの構成パーツやその役割なんて、ほとんどわからない状態でした。
しかし、FXに使う商売道具だからこそ、詳細なパーツの性能まで理解して選びたかった。
そこで始めたのが、各パーツの基本的な役割から徹底的に勉強することでした。
最初は「スペック?なにそれ」状態
- CPU、GPU、メモリの意味も知らなかった。
私はパソコンに詳しいタイプではなかったので、正直なところ「CPU」「メモリ」などの言葉すら聞いたことがある程度でした。
ましてや「GPU」に関しては聞いたこともありませんでした。 - なんとなく「高ければいい」と思っていた。
私は何か買うときには、「価格の高いものを選べば間違いない」と考えてしまうタイプです。
調べて学んだ「自分に合った性能」の選び方
Core i9などの高性能CPUも、トレードだけなら必要ありません。
確かに速いですが、発熱や消費電力が大きく、静音性や冷却面での負担が増してしまいます。
知識が増えるにつれて、自分の用途に合った性能を見極めることが、何より大事だと気づきました。
私が選んだトレード用パソコン構成とその理由
ネットの情報やショップスタッフの方のアドバイスを参考に、私が組んだパーツ構成は以下の通りです。
処理速度・安定性・拡張性・価格の4点を重視してチョイスしました。
CPU&マザーボードの選定
・【Intel Core i7-14700F】
高速マルチスレッドでチャート+ブラウザにも余裕で対応し、快適に動きます。
マルチコアに強く、複数のチャートやアプリを並列で動かす作業に強い。
・【ASRock B760 Pro RS WiFi】
DDR5対応&WiFi搭載で拡張性も問題なし。
LANケーブルを使わなくても高速ネット接続が可能なので、配線がスッキリする。
メモリ・ストレージまわり
・【32GBメモリ(DDR5-5600)】
10タブ以上開いても快適に作動します。
1枚32GBを挿すよりも、16GB×2枚の方が処理効率が良く、実際のスピードが速い。
・【1TB Gen4 SSD】
Windowsやアプリ関連も爆速起動で快適にマルチタスクが可能。
グラボとモニター構成
・【Palit RTX4060】
4画面出力でも非常に安定しており、動画編集やゲームにも対応したコスパが良いモデル。
・【ViewSonic 23.8インチ ×4】
IPSで視野角も広く、ブルーライト軽減機能付きで、長時間トレードでも目が疲れにくい。
ケース・電源・冷却・OSなど
・【NZXTケース&MUGEN6クーラー】
前面と上部が通気構造で静音&冷却性能抜群。
エアフロー抜群で熱がこもりにくく、ファンの作動音もほとんど無音レベル。
・【Windows 11 HOME】
毎月のWindowsアップデートも安定。
ベゼルがスリムでマルチ画面で並べても、違和感がなくつながりが自然。
必要なアプリやツールがすべて問題なくインストール・動作できる互換性。
使ってみてわかった4画面環境の快適さ
最近の私は、スキャルピングでトレードすることも多いのですが、それは情報量と判断の早さが勝負の分かれ道です。
Windows11はモニターを分割して使えますのでそれだけでも快適ですが、複数通貨ペアのチャート・時間軸別のチャート・経済指標・ニュース速報・注文画面など、すべてを同時に確認するには、1画面ではどうしても足りません。
マルチモニター環境は、便利品ではなく、勝つための武器となります。
チャートの監視効率が劇的にアップ
4画面モニター環境を導入したことで、驚くほどにチャートの監視効率が飛躍的にアップしました。
まるで「相場を全体図で監視している」ような感覚になります。
マルチタスクでもサクサク動くPC性能
FX取引をしていると、アプリやニュースサイト・SNS・MT4などいろいろなものを使います。
このPCはフリーズやもたつきも一切なく、驚くほどスムーズに動いてくれます。
トレード以外にも活用できて満足
FX専用として組んだPCですが、為替レートを監視しながらブログ記事の執筆やSNSの発信など、いろいろな場面でマルチに活躍してくれます。
専業トレーダーとしてのこれからの意気込み
あとはさらにトレード経験を積み、マイルールを守り、淡々とトレードを続けるだけです。
ここからが本当のスタートライン。
FX専業デイトレーダーとして、生き残る覚悟をここに記しておきます。
勝てるトレード環境は整った
最高のトレード環境は整いました‼
本当に重要なのは技術とメンタルの自己鍛錬
- トレード技術(分析力・勝てる戦略)
・マイルールに従ってエントリー・決済できるか?
・相場の状況に応じて戦術の柔軟性はあるか?
・検証や振り返りを日々積み上げられるか? - メンタル管理(感情のコントロール)
・利益確定を焦ってしまう衝動を抑えられるか?
・損失が出たあとに冷静でいられるか?
・勝敗に一喜一憂せず、淡々と続けられるか?
トレード記録と情報発信を大事に‼
- 毎日のトレード記録をブログで発信する。
- 専業を目指す人への意義のある情報提供。
トレードと同じくらい、私が大事にしていきたいのは「発信すること」です。
自分の考えを言語化し、誰かの役に立つ形で共有することは、自分の成長にもつながります。
よくある質問(FAQ)
ここでは、FX専業トレーダーとしてPC環境を整える中で、私自身が感じた疑問や、実際に周囲からよく聞かれる質問をまとめました。
「マルチモニターって何枚必要?」「この構成で十分なの?」など、これからデイトレ環境を整えたい方に向けたリアルなQ&Aです。
ぜひ参考にしてみてください。
Q1.マルチモニターは何枚が理想?
A.2〜4枚。
4枚だとチャート・ニュース・SNS・注文画面を同時表示できて非常に効率的。
Q2.FXに高スペックPCは必要?
A.過剰スペックは不要。
私の経験上では、メモリ16GB以上、SSD、安定したCPU/GPUは必須です。
Q3.パーツの知識がゼロでも大丈夫?
A.大丈夫です。
BTOショップへ相談すれば、自分の用途に合ったPCを提案してくれる。
Q4.総額いくらかかる?
A.25〜30万円前後。
組み立て費用と備品(キーボード、マウス)付きで、これくらいの金額になります。
Q5.Webと店舗購入の違いは?
不安な人は店舗で相談がおすすめ。
詳しい人は、Web注文でもOK。
まとめ|PC構築もトレーダーのスキルの一部
- 脱サラはよく考えてから決断する。
- PCパーツ選びも学習すればわかる。
- 自分のトレードスタイルに合うパーツ構成を選ぶことが大切。
- メモリ増設やモニター追加も簡単にできる設計にした。
- マルチモニターの優位性をフル活用。
FXで勝つには、知識や経験だけでなく、それを最大限に活かせるトレード環境も必要です。
今回ご紹介した4画面のマルチモニターPCは、まさに「勝つための土台」として構築したものです。
パソコンのことがわからなくても、自分に必要な機能さえ見極めれば、最適なトレード環境は手に入ります。
この記事が、これから本格的にFXに取り組みたい方、トレード環境を整えたい方の参考になれば幸いです。