FXの注文方法と種類について

FX注文の仕方という文字が書かれたタイトル画像 FX初心者ガイド

FX市場には、買い手と売り手が存在するため、取引が成立しています。

また、スプレッドは小さいほうが取引に有利なので、FX業者選びの1つのポイントになります。

私の場合、注文については基本的に指値注文ですることが多いです。

成行注文に関しては、急いで利確や損切りをするときに使っています。

FXの売値と買値について

FXアプリの取引画面を開くとBid(ビッド)Ask(アスク)が表示されています。

BidとAskの間には、スプレッドと呼ばれるものが存在しています。

スプレッドは業者の手数料となりますので、スプレッドが大きいと手数料をたくさん払っていることになります。

ほとんどのFX会社及び口座にはスプレッドが存在しますが、稀にスプレッドが存在しない口座やプランなどもあります。

その際には、1回のトレードに対しての手数料が設定してありますので、自分に合った口座やプランを選びことが大切です。

スプレッドがある場合は、ポジションを持ったときから、その分少し損した状態から始まるのと同じです。

私も数多くの口座を使いましたが、スプレッドは小さいFX会社を選んだ方が、トレードの勝率は上がりやすいと感じました。

BidとAskってなに?

  • Bid(ビッド)
    取引業者の買いたい価格。
    あなたが売る場合はこの価格。
  • Ask(アスク)
    取引業者の売りたい価格。
    あなたが買う場合はこの金額。

2つの価格は2wayプライスと呼ばれ、そのうちAskとBidの差をスプレッドと呼びます。

基本的な注文の仕方

FXを始めたらまず覚えたいのが、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」といった基本的な注文方法です。

これらはFX取引において、高頻度で使用する注文方法になります。

正しく使い分けることでリスクを抑え、より便利に取引ができるようになります。

ここでは、それぞれの注文方法の仕組みや使い方をわかりやすく解説しますので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください。

指値注文と成行注文とは?

指値注文
あらかじめ自分で設定した価格で「売り」又は「買い」を予約する注文方法

成行注文
現在の価格ですぐに売買する注文方法。

成行注文は、レートが急変動した場合には、現在の価格と違う価格で取引が成立してしまう場合もあるので注意が必要です。

逆指値注文とは?

FXを始めてから、私が最初に迷ったのが「逆指値注文」です。

逆指値注文は「高くなったら買う」「安くなったら売る」という注文方法です。

慣れてしまえば、新規注文にも使えますし、既に約定したポジション損切り利確としても使うことができる、便利な注文方法です。

FXに慣れてくると、マイルールで決めたエントリーポイントでトレードするようになり、トレンドがしばらく続く傾向があることから「ここまで上がったら買い」「ここまで下がったら売り」といった注文をしたくなる場面も多く、そうした場合には新規注文での逆指値が非常に便利です。

一度に2つの注文が出せる注文方法

為替市場は24時間取引されています。

しかし、その間ずっとパソコンの前でレートをチェックしているわけにはいきません。

ところが、見ていない間にレートが急変し、予期せぬ損失や利確のチャンスを逃してしまうことがあります。

そんなときは、これから解説する注文を使うと非常に便利です。

IFD注文とは?

IFD(イフダン)注文とは、新規注文する際、その新規注文が約定した場合に、そのポジションをどうするのかを決めておき同時に注文しておく注文方法です

1つ目の注文で新規注文の予約をして、2つ目の注文で決済注文を予約することになります。

したがって、2つ目の注文は利益確定損切りのどちらかの決済注文を出すことになります。

例えば、145円の買いポジションが約定した場合

2つ目の注文決済注文として利益確で146円、損切りで144円などの注文を出すことになります。

OCO注文とは?

OCO(オーシーオー)注文とは一度に2つの選択肢を持たせた注文ができる注文方法です。

どちらか一方の注文が約定した時点で、残ったほうの注文は取り消しとなります。

新規注文決済注文のどちらにも使うことができる、非常に便利な注文方法です。

例えば、現在のレートが145円だった場合

新規注文で例えば、146円に上がったら売り注文、144円に下がったら買い注文というような注文をすることができます。

両方を新規逆指値注文した場合には、146円に上がったら買い注文、144に下がったら売り注文などを入れることも可能です。

例えば、既に145円の買いポジションがある場合

決済注文として、例えば145円の買いポジションを146円で利益確定、144円で損切りなどの注文を2つ同時に出すことができます。

レートが146円か144円になれば、残ったほうの注文は取り消しとなります。

私はポジションが約定した後、利益確定と損切りを機械的に行うために、OCO注文をよく利用しています。

IFO注文とは?

IFO注文とは、IFD注文OCO注文組み合わせた注文方法で、一度に3つの注文を出す注文方法です。

新規のポジションを注文して、それが約定したら自動的にOCO注文が発動されます。

こまめにレートをチェックできないときなど、非常に役に立つ注文方法です。

これらの注文方法は、利用するFX会社によって少しルールが異なる場合があるので、注意が必要です。

よくある質問(FAQ)

「成行注文って?」「逆指値って何のためにあるの?」など、FXの注文方法に関する疑問はとても多く検索されています。

このセクションでは、初心者の方がつまずきやすいポイントを中心に、注文方法に関するよくある質問とその回答をまとめました。

Q1:注文の取り消しはできますか?

A:約定前の注文は取り消し可能ですが、約定後は取り消しできません。

注文内容と注文タイミングはよく確認してから行いましょう。

Q2:どの注文方法が初心者におすすめですか?

A:まず初心者の方は成行注文を使い、慣れてきたら指値注文や逆指値注文を活用するのがおすすめです。

そのあとで、IFD注文、OCO注文、IFO注文をマスターしましょう。

Q3:注文時に注意すべきポイントは?

A:注文価格や注文数量の確認、スリッページのリスクなど、無理のない資金管理をすることが大切です。

Q4:注文方法は取引スタイルによって変わりますか?

A:はい。

スキャルピングなら成行注文が多く、デイトレードやスイングトレードなら指値注文や逆指値注文を使用する傾向があります。

Q5:スマホでもいろいろな注文ができる?

A:ほとんどのFX会社はスマホアプリがあります。

外出先でもPCと同じように問題なく注文できるので安心です。

FX取引の注文方法のおさらい

  1. BidとAskの本質を理解する。
  2. 便利な注文の種類を覚える。
  3. 状況に応じた注文方法をマスターする。
  4. スプレッドにこだわる。
  5. 取引手数料にこだわる。

注文方法の使い分けは、トレードの勝率を高めるためにも重要なファクターです。

成行・指値・逆指値などの基本をよく理解すると、取引のリスク管理も強化されます。

あらためて基本を見直したうえで、あなた自身のトレードに活かしてみてください。