2025年9月12日(金)のドル円相場は、東京時間こそ前日と同じような狭いレンジで推移しましたが、夜には注目のミシガン大学消費者信頼感指数の発表を受けて、一時的に少し下落した場面も見られました。
しかし反落後は、結局レンジ内に押し戻されるという、上下に振り回されやすい一日となりました。
この記事では、その日のドル円の値動きを時間帯ごとに振り返りながら、実際に私がどのような戦略でトレードを行い、最終的にどのような収支を出したのかも合わせて紹介します。
週末を迎える前の金曜日ということもあり、今後の相場見通しや注意点についても私見を交えて整理していきます。
- 昼のドル円は小幅レンジで推移
- 夜のミシガン指標で相場が動く
- 148円突破後の反落と要因
- 今週の注目は政策金利と経済指標
- 私のトレード収支と反省
- 2025年9月12日の相場に関するよくある質問
- Q1: 2025年9月12日のミシガン大学消費者信頼感指数の結果は市場予想と比べてどうでしたか?
- Q2:ドル円が148円を突破したのは何時ごろ?どんな動きでしたか?
- Q3:この日、要人の発言で相場に影響したものはありましたか?
- Q4:9月第3週に控える重要指標は何がありますか?
- Q5:指標発表後のドル円の乱高下はどうして起きやすいのですか?
- Q6:9月12日の東京市場の参加者は少なかったのですか?
- Q7:今週のドル円相場で「レンジ相場」と言える理由は何ですか?
- Q8:政策金利発表前の相場ではどんな戦略を取るのがよい?
- Q9:週末金曜日の夜にポジションを持ち越すのはアリですか?
- Q10:この日のドル円の動きは、テクニカル的に見てどんなパターンでしたか?
- 2025年9月12日のドル円相場を振り返って
昼のドル円は小幅レンジで推移
この日の東京時間は、前日と同様に値動きが限定的で、ドル円は147円前半の狭い範囲内での取引となりました。
材料不足と週末を控えた様子見ムードが強く、市場全体が静かな雰囲気に包まれていました。
147.20〜147.40の狭いレンジが続いた理由
この日のドル円は朝から昼にかけて、147.20〜147.40の狭いレンジ内で推移。
まさに前日と同様の展開で、明確な方向感が出づらい状況でした。
東京時間はイベントも材料も乏しく、市場全体が様子見ムードに包まれていた印象です。

動きそうで動かない…この時間帯が一番神経を使います。
個人的には、こうした狭い値動きの中でのエントリーは、リスクの割にリターンが小さいため、基本的に様子見ムード。
とはいえ、短期トレーダーにとっては我慢が必要な時間でもあります。
前営業日の利益2409円をどう活かすか
以下、実際の収支を添付します。

この利益をどう次に活かすかが重要。
勝った翌日は気が大きくなりやすいですが、こうした小幅な相場で無理に利益を狙うと、返って損失を広げかねません。
夜のミシガン指標で相場が動く
夜の時間帯に入ると、注目されていたミシガン大学の消費者信頼感指数が発表されました。
これをきっかけにドル円が急変動するかと思われましたが、実際には方向感に欠け、相場はやや押し下げられる展開となりました。
消費者信頼感指数の注目度と結果
23:00に発表されたのがミシガン大学消費者信頼感指数。
市場は数字に敏感になっており、指標の結果は予想をやや下回るものでした。

あれ?上?下?一瞬でどっちに行くか分からなくなりました。
私の目線では、初動でロング(買い)を取ることも考えましたが、前日同様の乱高下があったことを踏まえて、慎重に観察。
実際、上下にヒゲをつけるような不安定な動きがあり、無理なエントリーは避けました。
指標後にドル円は少し下落
指標発表直後は予想を下回る結果を受けてドル円はやや下落しましたが、ニューヨーク市場の本格参入とともに流動性が増す中、徐々に買い戻しが入り、ドル円は持ち直す動きも見られました。
私が特に注目したのは指標後の5分足チャート。
ロンドンフィックス手前で一気に上値を試す動きに、アルゴ注文が絡んでいたようにも感じました。
148円突破後の反落と要因
夕方148円突破したドル円ですが、その勢いは長く続かず、徐々に上値が重くなっていきます。
ここでは、その反落の背景と市場参加者の心理を整理していきます。
利益確定売りとポジション調整の流れ
148円を少し超えた後は、徐々に売り圧力が強まりました。
これは典型的な“節目突破後の利益確定”パターンで、上値の重さを感じる展開に。

あそこでショートしときゃよかった…。
市場全体も、週明けのFOMCや日銀会合などを前に、リスクを取りにくい雰囲気が強く、買いの勢いが続かない状態でした。
翌朝までにレンジ内へと押し戻される
結局、翌朝にはドル円は再び147円台半まで反落。
夜間にポジションを持ち越したトレーダーにとっては、判断が分かれる展開となりました。
私は、この反落局面での再ロングは狙いませんでした。
なぜなら、材料が出尽くした後の戻しには、明確なトリガーがなかったからです。
今週の注目は政策金利と経済指標
この週は、米国や日本での政策金利発表が控えており、市場は全体的に慎重な姿勢を強めていました。
来週にかけて相場が荒れる可能性も高いため、事前に注目すべきポイントを押さえておきたいところです。
市場は政策金利に強く意識集中
この週は、米FRBや日銀の政策金利発表を控えており、マーケット全体が様子見ムード。
そのため、多少の好材料が出ても買いが継続しづらい地合いでした。
また、米長期金利の動きも注視されており、少しの変化でドル円が反応するような不安定さもありました。
9月第3週は重要指標が目白押し
来週は、以下のような重要イベントが立て続けにあります。
- 米CPI(消費者物価指数)
- 米小売売上高
- 日銀政策決定会合
- 米FOMC声明
そのため、この日のドル円の動きは「嵐の前の静けさ」的な意味合いもありそうです。
相場の乱高下が増えると予想されるため、リスク管理が一段と重要になります。
私のトレード収支と反省
実際に私がこの日に行ったトレード内容と、収支結果を振り返ります。
狭い値幅の中でも取引の工夫次第でリスクを抑えつつ利益を確保する方法を、自分なりに実践してみました。
利益2409円をどう捉えるか
この日の私は、エントリーポイントを厳選しすぎた結果、あまり動けず。
小さな利益で終わりましたが、ロスを出さなかったことは自分なりに評価しています。
今日のトレードから得た教訓
- 狭いレンジでは無理にポジションを取らない。
- 指標前後は「最初の3分は手を出さない」ルールを守る。
- 翌週に大きなイベントが控えている週は「勝ちに行かない」のも戦略。
2025年9月12日の相場に関するよくある質問
2025年9月12日のドル円相場や経済指標、そしてその背景にあるマーケットの動きについて、読者の方からよく寄せられる質問をまとめました。
相場が乱高下する中で「なぜこう動いたのか」「今後はどうなるのか」といった疑問を感じた方も多いと思います。
ここでは、当日の動きとは少し視点を変えた内容を中心に、今後のトレード判断にも役立つ情報をQ&A形式で解説していきます。
Q1: 2025年9月12日のミシガン大学消費者信頼感指数の結果は市場予想と比べてどうでしたか?
A:市場予想をやや下回る結果となり、一時的なドル売りを誘発しました。
ただし、内容にサプライズ性は乏しく、反応は限定的でした。
Q2:ドル円が148円を突破したのは何時ごろ?どんな動きでしたか?
A:日本時間22時過ぎにかけて一時的に148円台をつけましたが、その後はすぐに反落。
乱高下が続き、方向感に欠ける展開でした。
Q3:この日、要人の発言で相場に影響したものはありましたか?
A: 一部FRB高官の発言で「インフレ抑制の進展にはもう少し様子を見たい」とのコメントがあり、ドル買いをやや後押しする場面がありました。
Q4:9月第3週に控える重要指標は何がありますか?
A: 米CPI(9月17日発表)、FOMC政策金利発表(9月19日)、日銀会合(9月20日)が予定されており、いずれもドル円に大きな影響を与える可能性があります。
Q5:指標発表後のドル円の乱高下はどうして起きやすいのですか?
A:指標直後は自動売買(アルゴ)やヘッジファンドのポジション調整が一気に入るため、短時間での急変動が発生しやすいからです。
Q6:9月12日の東京市場の参加者は少なかったのですか?
A:明確な材料が乏しく、週末前でもあったため、東京時間は商いが薄く、積極的な取引は見られませんでした。
Q7:今週のドル円相場で「レンジ相場」と言える理由は何ですか?
A:材料が出尽くし感もあり、上も下も抜けきれない状態が続いており、テクニカル的にもサポート・レジスタンスが明確な横ばいの動きが特徴的でした。
Q8:政策金利発表前の相場ではどんな戦略を取るのがよい?
A:不確実性が高くなるため、ポジションは軽めに、あえて「ノーポジ」を選ぶのも有効。
スキャルピングなどの短期戦略が有利になる場面も多いです。
Q9:週末金曜日の夜にポジションを持ち越すのはアリですか?
A:持ち越しにはリスクが伴います。
特に重要イベント前の週末は、予想外のニュースが週明けに出る可能性もあり、リスク管理が最優先です。
Q10:この日のドル円の動きは、テクニカル的に見てどんなパターンでしたか?
A:終日で見ると、上昇→失速→反落という「フェイクブレイクアウト」型に近い動きでした。
上ヒゲをつけて押し戻されたのが典型的なサインです。
2025年9月12日のドル円相場を振り返って
- ドル円は昼間は147.20〜147.40のレンジで膠着。
- 夜のミシガン指標で乱高下、148円を一時突破。
- 翌朝までには再び反落。
- 今週は政策金利発表・指標ラッシュで様子見が増加。
- 無理なトレードを避けて2409円の利益確保。
9月12日のドル円は、昼間はほとんど動きがなく、夜のミシガン指標後にようやく上昇。
148円を一時突破するも、材料が続かず翌朝までに反落しました。
来週の重要指標を前に、無理に勝負に出るよりも「守るトレード」が求められる相場でした。
私自身、利益2409円という結果でしたが、地合いを読み間違えずに立ち回れたことは収穫だったと思います。