2025年9月29日のドル円相場は、朝から夜にかけて全体的にレンジ気味で推移しました。
朝の149.50付近からじわじわと下げ、夕方には148.50あたりまで落ちたものの、そこからは再び小さな値幅での動きが続きました。
僕自身のトレードも、昼はレンジ帯に合わせたエントリー、夜はブレイクに備えて構えていたのですが、大きな動きは出ず…。
結果的には損切りが重なり、本日の収支は損失という結果に。
今回は、そんな相場の振り返りと、自分のトレードの反省・改善点をまとめながら、「こういう動かない相場の日にどう向き合うか?」というテーマで、学びや気づきをシェアしていきます。
同じように難しい相場に苦しんだ方や、これからトレードを見直そうとしている方のヒントになれば嬉しいです。
本日のドル円相場概況と推移
今日は一言でいえば、「動きそうで動かない、でもじわじわ下げた1日」でした。
朝イチでは149.50付近からのスタートとなりましたが、徐々に上値が重くなり、午後には148円台半ばまで落ちる展開に。
その後もレンジ内での小動きが続き、結果的に終日を通して明確なトレンドは出ませんでした。
ここでは、時間帯別のレート推移と市場の雰囲気を、振り返ってみたいと思います。
ドル円レートの1日推移(朝は149.50 →、16時頃に148.50 →、夜レンジ推移)
朝のスタートは149.50付近。
思ったより強さが残るかと期待しましたが、徐々に上値が重くなり正午頃には149.00あたりまで下げてきました。
午後に入ると売り圧が少しずつ強まり、16時には148.50付近までの下落を確認。
そこを底としたように見えましたが、それ以降は、明確なトレンドが出ず、夜にかけては、148.50~148.80のレンジ圏での動きを続けました。

ここで動けば!と何度思ったことか…。
終盤、24時以降は、148.45~148.65の間での小さなふらつき。
全体を通すと、じわじわと下方向に傾きつつも、方向感が定まらない“揺れ”を伴う展開でした。
この日を振り返ると、下落の勢いはあったものの、それを追えるだけの勢い不足、さらにはレンジ帯での押し引きが常に市場に優勢という感じが強かったですね。
目立ったトレンドが出なかった背景と市場心理
なぜ今日は明確なトレンドが出なかったのか。
背景には心理的な“溜め”と材料不足があったと感じています。
まず一つは、市場参加者の多くが様子見モードだったこと。大きな指標やサプライズ材料が乏しく、「次の動き待ち」の姿勢が強かったのでしょう。
そして、昨日までの流れやポジション調整もあって、上下どちらにもポジションを持ちにくい状況だったはずです。
上値を追うのも下を追うのもリスク高と判断されやすい地合いでした。
加えて、レートが中間レンジに差し掛かっていたこともあり、売買双方の力が拮抗しやすいゾーンだったことも一因でしょう。
極端な成行や大きな材料が出ない限り、トレンドを出しづらい地合いだったと思います。
こういうときに無理にポジションを持つと、ちょっとした揺さぶりで巻き込まれやすくなりますね。
指標発表と反応(中古住宅販売等)とマーケットの視線
この日の指標で注目されたのは、23時発表の米中古住宅販売ですが、正直言ってマーケットの反応は限定的でした。
数値自体も予想レンジ内だったようで、「材料出たけどサプライズ感なし」という評価だった印象です。

“反応を見る”って本当に大事。
指標そのものより市場心理なんですよね。
参加者がその指標に重きを置いていなかったため、急激な買い・売りの動きは起きず、既存レンジを崩すには至りませんでした。
また、他の時間帯にも目立った指標発表はなかったため、全体としては指標待ち、決定打待ちという雰囲気が強かったです。
マーケットは “何か強い材料が来たら動く” という姿勢で構えていたように感じます。
このあたり、指標のスケジュールを意識しておくこと、そして指標そのものよりも“市場の反応”を見極める目を養うことが重要だと改めて思いました。
私のトレード実録と反省点
今日は、相場が大きく動かない分、エントリーの精度やタイミングが特に問われる一日でした。
レンジ帯に合わせて昼間は何度かエントリーしましたが、反発幅も狭くて利確が難しく、夜は「そろそろ動くか?」とブレイク狙いにシフト。
でも、そのブレイクが結局来ず…。
ここでは、僕の実際のトレード内容と、それぞれの判断についての振り返り、うまくいった点・ダメだった点をしっかり見直しておきます。
昼のレンジ戦略でのエントリーと撤退タイミング
昼間は明確なトレンドがない中で、レンジ帯を使った逆張り中心の戦略を取りました。
具体的には、サポート・レジスタンスライン(149.00あたり/149.50あたりなど)を意識して、反発を試すポイントで買い・売りを仕掛ける形です。
ただし、レンジ帯では上下を振られる“騙し”も多いので、エントリーは慎重に。
直前のローソク足形、ヒゲの出方、オシレーター系(RSI・ストキャスなど)の過熱感を見てエントリーするようにしました。
逆方向の勢いが出始めたら、早めに撤退を意識することが今回の反省点です。
また、レンジの幅が狭い時間帯では利幅も取りづらいので、無理をせず「+5〜+10 pipsで撤退」くらいの控えめな目線で狙うべきでした。
昼の時間帯で無理に大きく狙いすぎた回では、逆に損切りを早めに出す羽目になった場面もあります。
夜のブレイク狙いトレードとその難しさ
夜に入ると、「そろそろレンジを抜けるか?」という期待感を持ってブレイク狙いの戦略に切り替えました。ただし、これがなかなか難しいんです。
まず、ブレイクのタイミングを判断するのが難しい。
上に抜けるか下に抜けるかを見極めるフィルターが弱いと、偽のブレイクに引っかかりやすくなります。
特にレンジで揉み合いが続いていた日は、上下どちらにも一瞬顔を出すような動きが出やすく、騙しの典型パターンも多く見られました。
また、夜の時間帯は流動性が落ちることもあるので、スリッページ・滑り・スプレッド変動などのコストが無視できません。
さらに、ポジションを持ったあとの戻しリスクも大きく、いったん方向が定まらずレンジに戻される含み損リスクが常につきまといます。
結局、今回の夜のトレードでは「ブレイク抜けの確度がもう少し高ければ乗れたけれど、判断を見誤った」場面が多く、損切りで逃げるケースが目立ちました。
次は、ブレイク確定の条件(例えばローソク足の終値確定・出来高急増など)を強めに設定したいですね。
損切りの連続 → 収支マイナスに転じた過程
トレードを振り返ると、勝ち・負けを交互に繰り返す展開の中で、終盤で連続して損切りを重ねてしまったことが致命傷になりました。
特にレンジ帯・ブレイク狙い双方で、損切りラインを広めに取っていて、「もう少し戻るかも」と耐えてしまった場面が複数。
結果として、損失を伸ばしてしまうパターンにハマりました。
また、連敗が続くことで心理的に焦りが出て、次を取り返したいという思いで無理なエントリーをしてさらに損を重ねるスパイラルに。これが最後の数トレードで致命的になりました。

あの“取り返したい”って気持ち、何回やらかしてきたか…。(苦笑)
この過程で学んだことは、「負け始めたらポジションを一つに絞る」「ロットを下げる」「その日はトレードを控える」など、事前に“損切り制御のストッパー”を設けるルールを持っておかないと、負けを止められないということです。
本日から得た「相場での教訓」
負けた日ほど、学べることは多い。
そう言い聞かせているのですが、やっぱり悔しいものですね…。
今日のようなレンジ主体の相場では、「何もしない」という選択肢も立派な戦略だったなと、終わってから感じました。
ここでは、今日のトレードを通じて、今後に活かしたい教訓や気づきを3つの視点からまとめていきます。
レンジ相場で無駄なエントリーを減らす重要性
レンジばかりの日は、チャンスがたくさん見える反面、無駄打ちも増えやすいです。
「ほんの小さな揺れ」を追いかけてエントリーしても、すぐに戻されたり、騙しに遭うことが多くなります。
だからこそ、売り買いが交錯するレンジ相場では “跳ね返りを確信できるポイント” 以外ではあまり手を出さない潔さが必要です。
レンジ上下限や過去の反発・支持水準をしっかり引いて、そこからの反発を狙うにしても、条件が揃ってから入るようにするのが安全です。
また、「何もしない」ことを選ぶ勇気も大事。
「手を出したくなるけど見送る」選択をできるかどうかで、長い目でのトレーダー成績に大きな差が出ると思います。
ブレイク待ちの辛抱と見送る勇気
ブレイクが来るかもしれない時間帯に、つい「今しかない」と焦ってエントリーしてしまうことがありますが、この焦りがミスを生むことが多いです。
ブレイクを待つ、見送るという判断をするには、辛抱と冷静さが欠かせません。
私も今回、ブレイクを待ちきれずに条件が不十分な状態で飛び込んでしまったことがあり、それがいくつかの損切りを呼ぶ要因になりました。
もしブレイクが弱かったり条件が揃わなければ、「入らない」という判断を優先すべきでした。
見送ったとしても後悔しないよう、事前に「この条件を超えなければ入りません」といったシグナル基準を決めておくことが有効です。
見送る勇気を持てれば、無駄な損失を防ぎやすくなります。
損切りルールの徹底とメンタル制御
損切りはトレードの命綱です。
どれだけ戦略が良くても、損切りを徹底できなければ負けが拡大します。
今回のように損切り連発で収支が崩れてしまった日は、ルール無視・メンタルの乱れが大きな原因でした。
具体的には:
- 損切り幅を事前に決めておく。
- 利益目標を先に定め、それを超えたら利確 or 半分決済。
- 逆行したら即カット。迷ったらカット。
- ロットを抑える(損失許容範囲を意識)。
- 連敗時にはトレード停止やロット削減などの「連敗ストッパー」を設けておく。
また、メンタル制御もセットで意識すること。
負けた直後に感情的なトレードをしないよう、「一旦休む」「冷静になってチャートを見直す」などのルーティンを持っておくことが助けになります。

“感情的になったら一旦離れる”って、ルールより大事です。
明日以降に活かしたい戦略と改善案
今日の失敗を、明日の糧に変える。
それがトレードを続ける上で、何より大事なことだと思っています。
エントリーの精度、損切りのルール、そして「見送り」の判断力。
どれも磨きが必要だと痛感した1日でした。
ここでは、具体的に明日からどんな工夫をしていくか、自分の戦略と改善ポイントを整理してみました。
レンジ帯での逆張り or 軸ライン戦略
レンジ相場では、逆張り戦略が比較的使いやすいことがあります。
レンジの上限・下限や、過去の支持抵抗ラインを「軸ライン」として意識して、その近辺で反発を狙う方法です。
例えば、本日のレンジ帯の上下にあたるライン(たとえば149.00、149.50、148.50など)を軸に、そこまで近づいたら逆方向のエントリーを検討。
ただし、軸ラインを割ったら潔く降りるルールを持っておかないと逆行で被弾しやすいです。
また、レンジの中心近辺では逆張りは不利になりやすいので、なるべく「ライン付近での反発を狙う」場面を重視するようにしました。
軸ラインを明確に引いておくことは、レンジ帯戦略をやる上で大きな助けになります。
ブレイクフォロー時のフィルター設定
ブレイク狙いをするときには、「ただ飛び乗る」のではなく、信頼性を高めるフィルター(条件)を設定することが大切です。
私も今回、それが甘さになってしまった部分があります。
例えば、以下のようなフィルターを考えたいです:
- ブレイクされた水準での終値確定(ローソク足がクローズして上/下抜けを確認)。
- ブレイク方向へ出来高の急増・ボリュームの裏付け。
- 高時間足チャート(1時間・4時間など)での傾きとの整合性。
- 他通貨ペアやドルインデックス・米金利動向などの確認。
- ブレイク方向に対する押し戻しの反発確認(戻ってきたラインでの反発チェック)。
こうしたフィルターを複数重ねておけば、偽のブレイクや騙しに引っかかるリスクを減らしやすくなります。
資金管理・損切り幅の最適化

どれだけ良い手法を持っていても、資金管理が甘いとトレードを続けられません。
今回の-2,707円という収支を受けて感じた改善点を交えて、資金管理・損切り幅の最適化について改めて触れておきます。
まず、自分のトレード口座全体の許容損失率を決めること。
1日で何%まで失っても耐えられるかを予め決めておくと、無謀なロットを取りづらくなります。
次に、各トレードにおける損切り幅(ピップス単位)とロット数をリスク許容度に応じて調整すること。
たとえば損切り幅を広げるならロットを下げる、逆にロットを上げたいなら損切り幅を狭める、といったバランスを取ることが重要です。
また、連敗のときのロット削減やトレード停止などの “連敗ストッパー” を設定しておくことも有効です。
負けが続くと精神状態も不安定になりがちなので、自分なりのルール(たとえば連敗3回でその日は終わり)などを設けると、被害拡大を防ぎやすくなります。
最後に、資金管理は「勝つときも負けるときもぶれない」ルールを守ること。
感情でロットを上げたり下げたりしすぎないことが、長くトレードを続ける鍵だと思います。

結局、感情でロットをいじるのが一番危ないんですよね…。
よくある質問|2025年9月29日のドル円相場・FXトレードに関して
今日は一見すると大きなニュースもなく、レンジ相場で淡々と終わったように見える1日でしたが、実は細かい判断が問われる場面も多かったと思います。
そこでここでは、2025年9月29日のドル円相場やFXトレード全般に関して、よくある疑問を、Q&A形式でまとめてみました。
今日の値動きの背景や、似たような状況でどう考えたらよいかなど、実践に役立つヒントになれば嬉しいです。
Q1:なぜ中古住宅販売の指標が、ドル円に大きな反応を起こさなかったのか?
A:米中古住宅販売は先行指標ながらも、「すでに市場では予想済み」「他の材料が優先された」などの理由で反応が乏しくなる日もあります。
特にレンジ相場が支配的なときは、強い指標でないと動意が出にくいです。
Q2:149円前後の価格帯でレンジが続いたのは何が背景か?
A:マーケット参加者の膠着ムード、ポジション調整、材料待ちなどが重なりやすい価格帯。
売り買いの主導権がはっきりしない時期には、こうしたレンジが長くなる傾向があります。
Q3:なぜ16時以降に148.50付近まで下落したのか?
A:欧米時間でのポジション調整、米金利見通しやドル売り圧、あるいは円の強さを意識した流れが引き金となった可能性があります。
大口の巻き戻しやストップロス帯の通過も影響したと思います。
Q4:夜の時間帯にブレイクを狙う戦略で注意すべき点は?
A:ボラティリティが低い時間帯では騙しに注意、偽 breakout に捕まること。
フィルター(出来高、直近レンジ上限/下限のクローズ確認など)をかけることが大事です。
Q5:1日の収支がマイナスになる日をどう扱うべきか?
A:損失を潔く受け入れること、次に引きずらないことが肝心。
負けを取り返そうと焦ると、さらに悪い判断をしやすいので、翌日に持ち越さないか、ロットを落とすといった対応が有効です。
Q6:レンジ帯なら逆張りが向くのか? それとも順張りか?
A:レンジ相場では、レンジ上下限付近での逆張り戦略が比較的有効ですが、「上下限を抜けたら順張り」という切り替えルールを明確に持つことが鍵です。
Q7:損切りが続いたとき、どのようにメンタルを保つか?
A:あらかじめ「連敗ストッパー」を決めておく、取引後に振り返りノートをつけて「負けパターン」を見える化するなど、客観化できる行動を入れておくと楽になります。
Q8:ドル円以外の通貨ペアをやるべきか?
A:ドル円がレンジなら、ボラティリティのある他ペアに振るのも一案。
ただ、通貨によって動きのクセや時間帯の強さが違うため、慣れていないペアは慎重に。
Q9:トレード手法のバリエーションを持つ意義は?
A:「レンジ手法」「トレンドフォロー手法」「スキャルピング」「ブレイク狙い」など複数持つことで、相場環境が変わっても対応できるようになります。
今日はレンジだったけど、明日はトレンド相場になるかもしれません。
Q10:経済指標発表前後にポジションを持つべきか?
A:指標直前はスプレッド拡大リスク、急変動リスクがあるため、直前建ては慎重を期すべき。
発表後の反応と流れを確認してから参入するほうが安全なことが多いです。
2025年9月29日 ドル円トレード総括と明日への対策
- ドル円は朝149.50付近からスタート → 昼以降じわじわ下落 → 16時ごろに148.50付近まで落ちた → 夜は148.50~148.80あたりでレンジ推移。
- 指標(中古住宅販売など)は出たが大きな反応なし、相場全体は様子見ムード。
- 昼はレンジ帯での逆張り・戻り売りなどでエントリー、夜はブレイク狙いもあったが動きが乏しく難しかった。
- 勝ったり負けたりの1日、終盤で損切りが続いて収支は-2,707円。
- 今日の教訓:レンジ相場では無駄に動かず待つこと、ブレイクを無理に追わない、損切りルールをきっちり守ること。
- 明日以降は、レンジ帯の支持抵抗ラインを明確化、ブレイク判定の条件を厳格に、資金管理とメンタルを落ち着かせてトレードしたい。
今日は典型的なレンジ相場の1日でした。
朝の149.50あたりから反落傾向が見られ、正午ごろには149円台まで下がり、夕方には148.50付近まで落ちてから夜は再びレンジ。
目立ったトレンドが出ず、指標にも市場は反応薄で全体的に「待ちの相場」という印象が濃かったです。
僕自身は、昼のレンジ帯での逆張り戦略と、夜にブレイク狙いのエントリーを試みました。
ただ、どちらもどこか慎重になりすぎて“反応の乏しい動きに引っかかる”ことが多く、勝ち負けを繰り返した挙句、終盤で損切り連発となり、収支はマイナスに沈んでしまいました。
この結果から、「動かない相場ではむやみに手を出さない」「ブレイク狙いのときには見送る勇気も必要」「損切りは絶対ルールにしてぶれないこと」が改めて教訓として浮かび上がっています。
明日は、今日のレンジ帯を意識しつつ、条件を絞ったブレイク戦略と、資金管理をより強化していきたいと思います。