12月に入り、今年もいよいよラストスパートという時期になりましたが、初日の為替市場はなかなか動きのある一日でした。
朝から大きく崩れるわけでもなく、かといって落ち着ききった相場でもなく、どこか不安定さを抱えたまま進んでいくような独特の雰囲気がありました。
特に日中のレンジの狭さと、夕方以降にかけての値動きの変化が印象的で、終わってみれば「今日は試されるような相場だったな」と感じています。
ここでは、そんな12月1日のドル円の動きや、豪ドル円も含めた関連の流れ、そして実際に行ったトレードの収支や反省点まで、1日の記録としてまとめていきます。
もし同じように相場を追っていた方がいれば、「ああ、この時間帯そんな感じだったな」と思い出してもらえるかもしれませんし、ひとつの振り返りとして参考になる部分があれば嬉しいです。
それでは、今日の相場をゆっくり振り返っていきますね。
本日のドル円マーケットの流れ
ここでは、12月1日のドル円(USD/JPY)がどのように動いたか、時間帯ごとの値動きを振り返ります。
値動きの背景や市場のセンチメントの変化を、自分の取引経験を交えつつ整理しています。
朝〜午前:156.11円 → 155.48円までの下落スタート
この日は午前8時台に156.11円あたりからスタート。
序盤は比較的落ち着いた動きだったものの、その後じわじわと売られ、10時台には155.48円近辺まで下げました。
午前中は米ドル売り・円買いの流れがゆるやかに広がっていたようです。
朝の落ち付き感から、私は「今日はレンジかもしれない」と考えていたのですが、徐々に円高圧力が強まり、ドル円の重たさを感じ始めました。
午後〜夕方:155.26〜155.69円のレンジ推移
11時台から18時台にかけて、ドル円はおおよそ155.26〜155.69円あたりの比較的狭いレンジでの推移。
大きな材料がなかったためか、方向感は出ず、上下の振れ幅も限定的でした。
この時間帯、自分としては様子見姿勢を強めていたため、特にトレードは控えめに。
レンジ相場ならではの「じっと待つ」戦略が正しかったと感じます。
夜:下落再開 → 終値での切り返し
22時台になって再び売りが強まり、一時当日最安値の154.66円近辺まで下落。
その後、明け方にかけて買い戻され、翌朝には155.46円あたりで終値を迎えました。
夜間にかけてのこの急低下は、自分の予想より深く、特に逆張りのロングを仕込んでいた場合はリスクがある動きでした。

時間帯や材料の有無に加えて、直近の安値・高値の位置もチェックしておくと、無駄なエントリーを減らしやすくなります。
豪ドル円の動きと影響
ドル円以外にも、豪ドル円(AUD/JPY)を1回だけ取引しました。
こちらの動きにも触れておきます。
AUD/JPYの値動き(102.05円 → 102.27円 → 101.51円 → 101.64円)
この日は豪ドル円が102.05円付近からスタート。
午前8時台には一時102.27円あたりまで上昇しましたが、その後徐々に切り下がり、22時台には101.51円の当日最安値をつけました。
その後、多少戻して翌朝には101.64円で終了。
ドル円の下落につられる形で、豪ドル円も全体的に円高優勢の流れになったようです。
この動きを見て、豪ドル円を少しだけ試したのですが、結果としては方向感を掴みきれず慎重にならざるを得ませんでした。

豪ドル独自の材料(豪州の金利・中国指標など)が重なると、方向感がずれることもあります。
私のトレード収支と反省点
ここでは、実際の収支とその原因、当日の失敗点を振り返ります。
収支は–14,530円。逆張りロングが裏目に。

今回のトレードで得た収支は-14,530円。
想定以上に下落が深く、特に逆張りで入ったロングポジションが損切りとなったのが主な敗因です。
レンジ〜ヨコヨコくらいで落ち着くことを期待していたものの、22時台の急落でその前提が崩れました。
スクリーンショットで証拠の収支画面も残していますが、今回の結果を素直に受け止めています。
負けトレードの原因分析:ボラとニュース材料の読み違い
なぜ今回読み違えてしまったのかというと、まず予想以上に大きく動いたボラティリティを甘く見ていたことが大きな原因です。
さらに、14時からあった日本銀行の総裁会見。
明言はなかったものの、市場には「将来的な利上げ示唆」と受け取られ、結果的に円高圧力が強まりました。
加えて、米国の指標。23:45の製造業PMIは予想51.9に対し結果52.2で強め、一見ドル買い材料だったものの、その後の24:00発表のISM製造業景気指数が予想49.0に対し結果48.2と弱く、ドル売り・リスクオフの空気が広がったようです。
この複合的な材料の混乱に対応できなかったのが、最大の反省点です。

混乱しがちな日はポジションを軽くしたり、参戦時間を絞るだけで勝率が安定することがあります。
今後に向けた教訓と改善策
ここでは、今回の経験を踏まえて、次回に活かすためのポイントを書いておきます。
ニュース前後の警戒と薄めのポジション管理
まず、経済指標や要人発言の前後は値動きが大きくなりやすいため、ポジションを薄めに持つ。
特に逆張りロングはリスクが高いので、ストップロスを厳格に設ける。
また、材料直後は様子見を優先する判断も大切です。

無理にエントリーせず、値動きの方向性を確認してから参戦することで、焦ったトレードを避けられます。
複数通貨ペアを持つなら相関と流れを意識
今回はドル円をメインにしつつ豪ドル円も少しだけ触りましたが、通貨ペア間の相関と方向感のずれによるリスクを改めて実感。
次回からはどちらか一方に絞るか、両方触るならそれぞれの相場観と資金管理をしっかり意識するようにします。
12月1日のドル円相場に関するよくある質問
12月1日の相場は、日銀総裁の会見や米国指標もあって、普段より材料が多く、値動きも忙しい一日になりました。
この記事を読んでいる方の中にも、「あの時間帯の動きはどうしてだったの?」と気になったポイントがあるかもしれません。
そこで、当日の為替の流れや関連ニュースを踏まえて、特に質問として多く挙がりそうな内容をまとめてみました。
トレードの参考になる部分もあると思うので、気になる項目からチェックしてみてください。
Q1:なぜ22時台にドル円は急落したのですか?
A1:22時台の急落は、主に市場心理の急変によるものと考えています。
23:45〜24:00にかけて発表された米国の経済指標(製造業PMIおよびISM指数)が市場予想を下回ったことで、ドル買い材料が弱まり、ドル売り・リスクオフの流れが強まったようです。
Q2:日本銀行(日銀)の総裁が利上げに言及しなかったのに、なぜ円高になったのですか?
A2:実際に利上げが発表されたわけではありませんが、総裁の会見内容からは「将来的な利上げの可能性」を市場が感じ取ったようで、その期待感と同時に「今後の不透明感」によって円の買いが優勢になったと思います。
Q3:豪ドル円も下落したのはドル円と同じ理由ですか?
A3:基本的にはドル円の下落=円高という流れの影響を受けており、さらに豪ドル特有のリスク通貨感も手伝って下げが強まりました。
ドル円以上に下げ幅が出たのも、そのあたりが影響しているようです。
Q4:指標発表前にポジションを持つのは危険ですか?
A4:危険と言えます。特に重要指標(PMI、ISMなど)が連続して発表される時間帯では、予想外の結果が出た場合に一気に値が動く可能性があります。
ポジションを持つならロットを小さく、ストップをしっかりするのが安全です。
Q5:レンジ相場かと思っていたのに大きく動いた原因は?
A5:レンジという予想は、材料が少ない時間帯には成立しやすいですが、指標発表や要人発言などのイベントがあると、一気に流れが変わることがあります。
この日はちょうど複数の材料が重なり、予想が崩れました。
Q6:逆張りロングが裏目に出たのはなぜ?
A6:逆張りはトレンドの終わりを見越した手法ですが、トレンドが続くと大きな損失につながります。
この日は円高圧力が強かったため、逆張りはリスクが高かったと言えます。
Q7:今後同じような場面ではどのように戦略を変えるべき?
A7:ニュース前後は特に警戒し、ロットを落とすか、あるいはポジションを持たないのも選択肢です。
また、レンジ相場とトレンドの転換を見極めるために複利ではなく単利で少額から入るのが安全です。
Q8:豪ドル円も触れるならどのような戦略が良い?
A8:豪ドル円は相関やリスク要因がドル円と異なるので、ドル円で収益を狙うなら豪ドル円はあえて触らず、別戦略に分けたほうが管理しやすいです。
もし触るなら、値動きが落ち着いてから、少量で入るのが良いと思います。
Q9:今回のような夜間の急変動を避ける方法は?
A9:一つはポジションを日中だけに絞ること。
もう一つは、指標発表やイベントがある時間帯にはあえてポジションを持たない「ノーポジ戦略」を取ることです。
Q10:この経験を次に活かすには何が一番重要?
A10:感情でのトレードを避け、事前に「材料」「時間帯」「リスク」を整理すること。
今回のような急変動に備えて、資金管理と冷静な判断が何より大切だと思います。
2025年12月1日のドル円相場まとめ
- この日はドル円が朝から156.11円 → 夜にかけて154.66円まで下落。
豪ドル円も同様に円高方向へ。 - トレード収支は–14,530円。逆張りロングが夜の急落でやられてしまった。
- 下落の背景には、日銀の総裁会見でのにおわせ発言、そして米国の経済指標の結果によるドル安リスク、それらの重なりがあった。
- 今後はニュース前後の警戒、ポジションの軽め管理、複数通貨ペアを持つ場合の相関意識などを徹底する。
12月1日の相場は、一日を通してみると「ゆっくり下げて、夜に一段と深い押しが来る」という動きになりました。
朝に156円台にいたドル円が、夜の22時台には154円台半ばまで落ちたわけで、想定していた以上のドル売り・円買いの圧力を改めて感じさせられました。
日中のレンジの狭さに油断して、つい逆張り気味に入ってしまった自分の甘さを振り返ると、やはり材料のある日は油断してはいけないと痛感します。
特に今回は、日銀総裁の会見や米国指標など、後半に向けてイベントが固まっていたので、冷静になって見返せば「動きやすい日」であることは予想できました。
わかっているつもりでも、実際の値動きの中にいると判断がぶれてしまうこともあるので、今後はイベントの有無だけでなく「どれくらいのボラティリティが出やすい環境か」まで考えて、もう一歩踏み込んだ計画を立てる必要があるなと感じています。
豪ドル円も似たように円高方向へ動きましたが、通貨ペアによって雰囲気が微妙に違うので、複数触るときはその点ももっと丁寧に見ていこうと思います。
ドル円だけに集中する日、複数ペアを触る日など、メリハリをつけた方がやりやすいかもしれません。
収支としては–14,530円と悔しい結果でしたが、自分の中では「無駄に落ち込むより、今日の動きから何を拾えるか」が大事だと思っています。
トレードを続けている以上、負ける日は必ずありますし、むしろこういう日のほうが今後の改善点が明確になったりします。
これをきっかけに、自分の弱い部分を少しずつ修正していきたいです。
読んでくださった皆さん、いつも本当にありがとうございます。
こうしてまとめを書くことで、自分の頭の中も整理できますし、もし誰かの参考になっていたら嬉しいです。

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