2026年が始まって早くも半月が過ぎましたが、今週のドル円は非常にボラティリティが高く、トレーダーとしての判断力が試される局面が続きました。
特に159円台に乗せてからの政府・財務省による牽制の強まりは、今後の相場を占う上で無視できない要素となっています。
先週からの収支や相場観の移り変わりについては、こちらの記事にまとめています。
年始早々の円安加速!2026年1月第2週のトレード収支と市場分析
- 激動の1週間を振り返るドル円相場分析
- 2026年1月第3週の相場に関するよくある質問
- Q1:1月12日が比較的穏やかだったのはなぜですか?
- Q2:1月13日のCPIが予想より低かったのにドル円が下がらなかったのはなぜですか?
- Q3:片山財務相の発言にあるあらゆる手段とは何を指していますか?
- Q4:1月14日の夜に急落したきっかけは何でしたか?
- Q5:ベッセント米財務長官の韓国ウォンに関する発言がなぜドル円に関係するのですか?
- Q6:1月15日のニューヨーク連銀製造業景気指数はどのような内容でしたか?
- Q7:金曜日の下落時に意識された157.93円という数値の根拠は何ですか?
- Q8:今週発表された米小売売上高の結果はどうでしたか?
- Q9:豪ドルが週末にかけて上値が重くなった要因は何ですか?
- Q10:今週の終値158.12円という水準をどう評価しますか?
- 総括と次週に向けたトレード戦略
激動の1週間を振り返るドル円相場分析
今週のメインテーマは、円安進行に対する日本の通貨当局の姿勢と、依然として底堅いアメリカの経済指標のぶつかり合いでした。
週明けこそ穏やかでしたが、火曜日以降は一気に市場の緊張感が高まった印象です。
1月12日(月曜日):祝日の穏やかなスタートとレンジ形成

今週の始まりは、ドル円158.11円付近からの静かな幕開けとなりました。
日本では祝日ということもあって、午前中は目立った動きもなく、9時過ぎに一度下落したものの10時台には157.51円で底を打つ形となりました。
その後は13時台にかけて158.18円まで買い戻されましたが、勢いは長続きしませんでした。
午後の時間帯から深夜にかけては、157.67円から158.05円という非常に狭いレンジでの推移が続き、まさに平和な休日相場といった雰囲気でしたね。
大きな材料がない中、158円という心理的節目を挟んでポジションを整理するような動きが中心だったと感じます。
本日のFXトレード収支:+1,094円

祝日は流動性が低く、思わぬ方向に振れたあとに全戻しすることも多いですよね。
こういう日は無理に値幅を狙わず、今回の私のように「プラスなら御の字」くらいの余裕を持つのが、メンタルを安定させるコツかもしれません。
1月13日(火曜日):CPI発表と159円台への急加速

火曜日は前日とは打って変わって激しい動きを見せました。
朝方は157.89円まで弱含む場面がありましたが、そこからのリバウンドが非常に強力でした。
17時台にはついに159.04円まで到達し、市場には一気に円安加速のムードが漂いました。
この動きに対し、政府側も即座に反応を示しました。
尾崎官房副長官や片山財務相から、一方的な動きを憂慮しているといった強いトーンの発言が相次ぎ、米財務長官への伝達も報じられました。
夜間の米消費者物価指数は予想をわずかに下回る結果となりましたが、新築住宅販売件数が好調だったこともあり、結局159.13円という高値圏で1日を終えています。
本日のFXトレード収支:+8,750円

朝方の157円台後半からの切り返しが、これほど大きなトレンドになるとは予想以上でした。
急上昇の局面では恐怖心も出ますが、政府発言が出る前の「まだ何も邪魔が入っていない状態」で素直に流れに乗ることが、大きな利益に繋がるポイントですね。
1月14日(水曜日):介入警戒感の台頭と手痛いチキン利確

水曜日は朝から159円台を維持してのスタートとなりましたが、次第に上値の重さが目立つようになりました。
夕方までは159円台前半での揉み合いが続いたものの、17時過ぎから崩れ始め、21時台には158.13円まで1円近い急落を演じました。
この下落の背景には、片山財務相によるあらゆる手段を排除しないという断固たる口先介入に加え、国内の政治情勢に関する報道も影響したようです。
私個人としては、朝の上昇局面で159.40円のショートを仕込めていたのですが、急落を前に微益で撤退してしまい、その後の大きな値幅を取り逃がすという悔しい結果になりました。
夜間の小売売上高が予想を上回る強さを見せたにもかかわらず、終値は158.45円付近に留まり、介入への恐怖心が勝った1日でした。
本日のFXトレード収支:+9,072円

159.40円という絶好のポジションを持ちながら微益で逃げてしまうのは、FXあるあるですよね。
急落の予兆がある時ほど、ストップロスを建値に移動して「最悪プラスマイナスゼロでOK」と割り切る心の余裕が、ビッグトレードを掴む鍵になると改めて痛感しました。
1月15日(木曜日):テクニカルに忠実なチャネル内推移

木曜日は158.44円付近から始まり、一時は158.22円まで押される場面がありました。
しかし、この日は1時間足のチャネルラインが非常に綺麗に機能しており、一定のリズムでレートを切り上げていく展開となりました。
23時台には158.87円まで上昇し、昨日の下落分を取り戻すかのような動きを見せましたが、日付が変わると再び押し戻されました。
米国の雇用関連指標や製造業景気指数が軒並み予想を上回る強い数字を出していたため、ドル買い圧力は強かったのですが、やはり159円の大台を前にした警戒感が上値を抑えつけている印象です。
最終的には158.63円付近で落ち着きました。
本日のFXトレード収支:-4,221円

米雇用指標や製造業指数がこれだけ強いのに、結局159円を奪還できなかった点に注目しています。
どんなに強い経済データも、159円や160円といった巨大な節目を前にすると、調整売りのきっかけにされることがあるので、指標直後の飛び乗りは禁物ですね。
1月16日(金曜日):フィボナッチが示した反発ポイント

今週最終日の金曜日は、午前中から波乱の展開でした。
11時を過ぎたあたりから売りが加速し、一時は157.95円まで急落。
その後、158.45円まで戻す場面もありましたが、深夜には157.82円まで再度安値を更新しました。
ここで注目したのがテクニカル分析です。
私の4時間足フィボナッチ分析では、78.6%戻しの水準が157.93円付近にあり、今回の下落はこのライン付近で綺麗にサポートされた形になりました。
片山財務相からは、日米財務相の合意に介入が含まれているという踏み込んだ発言もあり、週末を前にしたポジション調整も相まって、最後は158.12円付近でクローズとなりました。
本日のFXトレード収支:-1,247円

片山財務相が「日米合意の中に介入が含まれる」とまで具体的に言及したのは、かなり強い警告です。
テクニカルで反発はしましたが、こうした具体的な牽制が出ている間は、安易なロングの長期保有はリスクが高いと改めて身が引き締まる思いでした。
2026年1月第3週の相場に関するよくある質問
今週の相場動向について、注目すべきポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1:1月12日が比較的穏やかだったのはなぜですか?
A1:日本の成人の日で国内市場が休場だったことに加え、アメリカ側でも重要指標の発表がなく、材料不足から小規模なレンジ取引に終始したためと考えられます。
Q2:1月13日のCPIが予想より低かったのにドル円が下がらなかったのはなぜですか?
A2:CPI前月比は0.3%と予想を下回りましたが、その後に発表された新築住宅販売件数が73.7万件と予想を大幅に上回る強い結果だったことがドルを支える要因となりました。
Q3:片山財務相の発言にあるあらゆる手段とは何を指していますか?
A3:一般的には覆面介入を含む直接的な為替介入を指します。
市場に手の内を見せずに実弾を投入する可能性を示唆することで、投機筋を牽制する意図があります。
Q4:1月14日の夜に急落したきっかけは何でしたか?
A4:片山財務相による強い口先介入に加え、立憲民主党と公明党の連携に関する報道が国内政治の流動性を意識させ、一時的な円買いを誘発したと考えられます。
Q5:ベッセント米財務長官の韓国ウォンに関する発言がなぜドル円に関係するのですか?
A5:通貨安を牽制する姿勢がアジア通貨全体への波及効果を持ち、ドル独歩高に対する米当局の不快感として受け止められたため、ドル円の上値を抑える要因となりました。
Q6:1月15日のニューヨーク連銀製造業景気指数はどのような内容でしたか?
A6:結果は7.7と、予想の1.0を大幅に上回るポジティブなサプライズでした。
これによりアメリカの景気後退懸念が和らぎ、一時的なドル買いを後押ししました。
Q7:金曜日の下落時に意識された157.93円という数値の根拠は何ですか?
A7:直近の安値から高値に対するフィボナッチ・リトレースメントの78.6%水準にあたり、多くのテクニカル派トレーダーが意識していたサポートラインと重なっていました。
Q8:今週発表された米小売売上高の結果はどうでしたか?
A8:前月比0.4%となり、予想の0.0%を大きく上回りました。個人消費の力強さが改めて確認された内容です。
Q9:豪ドルが週末にかけて上値が重くなった要因は何ですか?
A9:ドル円の調整に伴うクロス円の下落に加え、資源国通貨としての利益確定売りが出やすい価格帯に入ったことが要因として挙げられます。
Q10:今週の終値158.12円という水準をどう評価しますか?
A10:159円台突破後の調整としては妥当な範囲ですが、当局の介入警戒感と米経済の強さが拮抗しており、次週も158円台を維持できるかが焦点となります。
総括と次週に向けたトレード戦略
今週の動きをまとめると以下の通りです。
- ドル円は159.13円まで上昇するも、介入警戒感により週末にかけて調整。
- 日本の財務相による口先介入のトーンが段階的に強まった。
- 米経済指標は総じて強く、ドルの底堅さは継続している。
- テクニカル面では4時間足フィボナッチのサポートが機能した。
- 豪ドルは106円後半で一旦のピークをつけた可能性あり。
今週のトレードを振り返ると、利益を残せたものの、水曜日のチキン利確のようにメンタル面での課題が残る1週間でした。
相場が過熱している時ほど、自分の引いたラインやシナリオを信じ抜く難しさを痛感しています。
来週はさらに介入への緊張感が高まることが予想されます。
159円を再び目指す動きがあれば警戒を強める必要がありますし、逆に下値も米指標の強さが支えになるでしょう。
豪ドルについても、高値圏でのロングは避け、慎重に押し目を探る姿勢で臨みたいと思います。
今週も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

皆さんのトレードにも何か少しでもヒントになれば幸いです。
また来週の記事でお会いしましょう。
今週のドル円や豪ドルの動きを追う上で、無視できないのが世界的な地政学リスクの影響です。
特にコロンビアの情勢や中国のレアアースを巡る動きが、どう金利や通貨に波及するのかをこちらの記事で詳しく解説しています。
地政学リスクと金利の全貌:コロンビア情勢から中国レアアース問題まで

