今週の為替相場は、まさに歴史的な節目である160円という大台を意識した非常に緊張感のある1週間となりました。
政治と経済の両面から強力な材料が次々と放り込まれ、一瞬も目が離せない展開が続きました。
荒れた相場を生き残るための教訓とは?
前週のトレード分析と収支で、当時の判断と結果を公開しています。
- 3月23日(月)トランプ砲と三村財務官の牽制
- 3月24日(火)PMI指標と片山財務相の続投発言
- 3月25日(水)米CPIの結果と経常収支の改善
- 3月26日(木)トランプ氏の再警告と高値圏での膠着
- 3月27日(金)ついに160円到達とミシガン指標の波乱
- 2026年3月23日週の相場に関するよくある質問
- Q1:3月23日にトランプ氏が攻撃を5日間延長したのはなぜですか?
- Q2:三村財務官の言うあらゆる面での万全の対策とは具体的に何を指しますか?
- Q3:火曜日のPMIの結果が良かったのに、なぜドル円は爆上げしなかったのですか?
- Q4:水曜日のCPIが予想より低かったのにドル円が上昇したのはなぜですか?
- Q5:トランプ氏のイランに対する発言は、なぜ為替に影響するのですか?
- Q6:金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回った理由は何ですか?
- Q7:片山財務相の断固とした措置という言葉は、以前の牽制と何が違いますか?
- Q8:今週、他のクロス円で最も安値を更新した通貨は何ですか?
- Q9:週を通してポンド円が高値を維持していたのはなぜですか?
- Q10:160円台に乗せた後の週末の市場心理はどうなっていますか?
- 今週のまとめと振り返り
3月23日(月)トランプ砲と三村財務官の牽制
週明け早々、市場は政治的な動きに大きく揺さぶられる形となりました。
160円を目前にした水準で、日米双方の重要人物から相次いで発言が飛び出し、方向感を探る難しいスタートとなりました。
トランプ氏の猶予延長と三村財務官の警戒感

本日のFXトレード収支:+11,427円
月曜日のドル円は159.23円付近から始まりましたが、まずは三村財務官による為替牽制発言が市場に緊張感を与えました。
国民生活への影響を懸念し、万全の対策を取るという姿勢は、介入への警戒を一段と強める内容でした。
一方で、トランプ大統領からはイランへの攻撃デッドラインを5日間延長するという発表がありました。
これにより、一時は緊迫していた地政学リスクがわずかに和らぎ、安値は158.01円付近まで押し込まれる場面もありましたが、終値は158.39円付近と、底堅さも見せた1日でした。

「政府の警告(円安阻止)」と「中東情勢の緩和(ドル売り要因)」がぶつかり合った複雑な一日でした。
158円台を守れるかどうかが、今週のトレンドを決める大きな分岐点になりそうですね。
3月24日(火)PMI指標と片山財務相の続投発言
火曜日は週明けの波乱を引き継ぎつつも、米国の景況感を示す指標に注目が集まりました。
日本の当局者からも引き続き厳しい言葉が飛び出し、上値を抑える圧力が継続しました。
製造業PMIの改善と介入への警戒継続

本日のFXトレード収支:+1,473円
この日は158.39円付近からスタートし、片山財務相からも、いかなるときも万全の対応を取るという強い意志が示されました。
夜には米国の3月製造業PMIが発表され、予想の51.2を上回る52.4という強い結果が出たことで、ドル買いを後押しする場面がありました。
しかし、高値は159.19円付近に留まり、介入への恐怖心からか160円を前に足踏みする状態が続きました。
終値は158.66円付近となり、じりじりと下値を切り上げるような展開でした。

財務官に続いて大臣自らが発言に立ったことで、政府内の足並みが完全に揃ったことが伺えます。
単なる口先介入の段階を超え、市場には「いつ実弾が投入されてもおかしくない」という強烈なプレッシャーが蓄積されていますね。
3月25日(水)米CPIの結果と経常収支の改善
週の半ばに入り、インフレ動向を占う上で重要な指標が登場しました。
これまでの介入警戒感に加え、米国のファンダメンタルズが改めて意識される1日となりました。
インフレ鈍化の兆しとドルの底堅さ

本日のFXトレード収支:+2,068円
水曜日は158.66円付近から始まり、午前中には米国の2月消費者物価指数(CPI)が発表されました。
結果は3.7%と予想の3.8%をわずかに下回り、インフレの落ち着きを示唆する内容となりました。
しかし、その後に発表された第4四半期の経常収支が予想よりも赤字幅を縮小していたこともあり、ドル円は下がりきらずに反発。
高値159.50円付近まで上昇し、終値も159.40円付近と、再び160円の大台を射程圏内に捉えて取引を終えました。

CPIの結果よりも、経常収支の赤字縮小といった「実需」に近いデータに市場が反応した点に注目です。
米国の経済的基盤の強さが改めて意識されたことで、金利差だけではないドル高の根拠が補強された形ですね。
3月26日(木)トランプ氏の再警告と高値圏での膠着
木曜日は大きな経済指標こそ少なかったものの、再びトランプ大統領の発言が相場のスパイスとなりました。
160円を突破するかどうかの瀬戸際で、非常に神経質な動きが続きました。
交渉の停滞懸念と160円手前の攻防

本日のFXトレード収支:-3,793円
159.40円付近からスタートした木曜日の相場では、トランプ大統領がイランに対して、交渉に速く真剣になったほうがいいと再び圧力をかける発言を行いました。
これにより地政学的な不透明感が再燃し、リスク回避の動きとドル買いが交錯する展開に。
ドル円は一時159.84円付近まで上昇し、160円まであと16ピップスというところまで迫りました。
しかし、そこからは買いが続かず、微減したものの-3,793円という悔しい収支で1日を終えることになりました。

通常、地政学リスクは「安全資産としての円買い」を誘発しますが、現在は米国の圧倒的な金利差が意識されやすく、リスク局面でも「ドル買い」が勝る展開になっています。
トランプ氏の言動一つで市場のロジックが書き換わる、典型的な「トランプ・トレード」の様相ですね。
3月27日(金)ついに160円到達とミシガン指標の波乱
週末金曜日、ついに相場は大きな節目を突破しました。
当局の強い牽制と米国の景況感悪化という、相反する材料がぶつかり合う激動のフィナーレとなりました。
160円突破と片山財務相の断固とした措置

本日のFXトレード収支:+2,991円
金曜日は159.72円付近から始まり、ついに高値160.41円付近まで上昇。
待望の、あるいは恐れていた160円の大台を突破しました。
これに対し片山財務相は、断固とした措置を含めた対応という、これまでにない強い言葉で市場を牽制。
さらに23時に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が53.3と予想を大きく下振れたことで、ドルの上昇にブレーキがかかりました。
乱高下したものの、最後は160.30円付近で1週間の取引を締めくくりました。

160円を突破したにもかかわらず、終値が160.30円付近で踏みとどまったのは驚きです。
以前なら160円超えは即介入の恐怖で投げ売りが出たものですが、市場が「警告」に慣れ、むしろ高値圏での滞空時間を伸ばすという非常にリスクの高い持久戦に突入しています。
2026年3月23日週の相場に関するよくある質問
今週の激しい値動きの中で、読者の皆様が気になったであろうポイントをピックアップして解説します。
Q1:3月23日にトランプ氏が攻撃を5日間延長したのはなぜですか?
A1:イラン側との対話において一定の進展が見られたためとされています。
ただし、これは完全な和解ではなく、交渉を有利に進めるための期限設定という側面が強く、市場には一時的な安心感と持続的な緊張感の両方を与えました。
Q2:三村財務官の言うあらゆる面での万全の対策とは具体的に何を指しますか?
A2:基本的には口先介入による牽制から始まり、最終的には実弾介入と呼ばれる為替平衡操作を指します。
また、日銀との連携強化や金利政策への言及なども含まれる可能性があります。
Q3:火曜日のPMIの結果が良かったのに、なぜドル円は爆上げしなかったのですか?
A3:指標の結果自体はドル買い材料でしたが、160円という水準が当局の介入ラインであるとの認識が強く、投資家が上値を追うことに慎重になったためと考えられます。
Q4:水曜日のCPIが予想より低かったのにドル円が上昇したのはなぜですか?
A4:インフレ鈍化は本来ドル売り要因ですが、同時に発表された経常収支の改善や、他国通貨に対するドルの相対的な強さが意識されたことで、ドル円の下支えとなりました。
Q5:トランプ氏のイランに対する発言は、なぜ為替に影響するのですか?
A5:中東情勢の悪化は原油価格の上昇を招き、それが米国のインフレ懸念に直結するためです。
また、安全資産としてのドル買いを誘発することもあり、為替相場には非常に敏感に反応します。
Q6:金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回った理由は何ですか?
A6:エネルギー価格の高止まりや将来のインフレに対する不安が、消費者のマインドを冷やし始めていることが要因と分析されています。
これがドルの重石となりました。
Q7:片山財務相の断固とした措置という言葉は、以前の牽制と何が違いますか?
A7:これは介入実施の直前に使われることが多い最も強い警戒レベルの言葉です。
市場では「いつでも引き金を引く準備ができている」という最終警告と受け止められました。
Q8:今週、他のクロス円で最も安値を更新した通貨は何ですか?
A8:豪ドル円が金曜日に109.62円、スイスフラン円が200.30円を記録するなど、週後半にかけて円安にブレーキがかかった場面で安値を更新する動きが見られました。
Q9:週を通してポンド円が高値を維持していたのはなぜですか?
A9:英国独自の経済指標への期待感や、欧州通貨の中での相対的な堅調さが背景にあります。
木曜日にも週間の最高値圏まで買い戻されるなど、ドル円以外の円安圧力も根強く残っていました。
Q10:160円台に乗せた後の週末の市場心理はどうなっていますか?
A10:大台突破を達成した達成感と、週明けの日本当局による突発的な介入への恐怖心が入り混じった状態です。
ポジションを持ち越すリスクが非常に意識された週末となりました。
今週のまとめと振り返り
今週の相場は、政治的な発言と経済指標が複雑に絡み合い、テクニカルだけでは説明のつかない場面も多くありました。
特に160円という心理的節目を巡る攻防は、今後の相場を占う上で重要な転換点になるでしょう。
- 160円の大台突破を達成したが、当局の介入警戒感は最大級に。
- トランプ氏の発言が地政学リスクを左右し、原油やドルに影響。
- 米国の経済指標は強弱入り混じり、景気の先行きに不透明感。
- 日本の財務官・財務相による牽制発言が週を通して上値を抑制。
今週も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
160円台という新たなステージに突入し、来週はさらに激しい動きが予想されます。
一つ一つの判断が重要になる局面ですが、冷静に相場と向き合っていきましょう。

また次回の更新でお会いできるのを楽しみにしています。
ぜひ、またブログに遊びに来てくださいね。
