「チャート分析って難しくないの?」
「インジケーターは、どう使えばいいの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
この記事では、世界中のトレーダーが使っている「TradingView」を使って、勝率をアップさせるための実践的な使い方と裏技を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
基本的な使い方から応用的な分析手法、知る人ぞ知る設定の裏技まで、他ではあまり取り上げられていない内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!
TradingViewとは?なぜ支持されるのか?
まずは、そもそもTradingViewがなぜ多くのトレーダーからここまで人気なのか、基本的な特徴と魅力を見ていきましょう。
ここでは機能や使い勝手の面で他のチャートツールとは一線を画す理由を紹介します。
圧倒的なチャート機能と使いやすさ
TradingViewの魅力は、なんといっても視覚的なわかりやすさと直感的な操作性。
ブラウザさえあればインストール不要で、世界中のトレーダーが同じ環境でチャート分析を行えます。
チャートの滑らかさ、インジケーターの使いやすさ、描画ツールの多様性など、視覚的な判断でトレードをしているトレーダーにとって、理想的な環境が整っています。
豊富なインジケーターとコミュニティの強み
TradingViewは、100種類以上のインジケーターが無料で利用可能。
さらに、ユーザーが作成したカスタムインジケーターを使える「コミュニティ・スクリプト」も大人気です。
つまり、他のトレーダーの知識や経験を自分の分析にそのまま取り込めるということ。
これは他のツールにはない大きな強みです。
無料でも高機能だけど有料プランとの違いは?
無料プランでも十分に使えますが、有料プランでは以下のような追加機能が使えます。
【有料プラン(Pro/Pro+/Premium)】
- 同時に表示できるインジケーター数が増える。
- チャートの同時表示(レイアウト)が可能。
- より多くのアラートを設定することができる。
- データ更新の頻度が高くなる。
個人的には、本格的にトレードをするなら、「Pro」をおすすめします。
お使いのPC環境やトレードスタイルなどによっても変わってきます。
勝率を上げるためのTradingView活用法
TradingViewをただ「表示するだけ」で終わらせていませんか?
ここでは、チャートをもっと活かすために必要な実践的な活用法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
複数時間足を用いたマルチタイムフレーム分析
一つの時間足だけを見てトレードしていませんか?
勝率を上げたいのなら、上位足(大きな流れ)と下位足(タイミング)を組み合わせて使う「マルチタイムフレーム分析」が基本です。
- 4時間足でトレンドを確認する。
- 1時間足でエントリータイミングを探る。
- 15分足で絞り込み&リスク管理。
TradingViewは、時間足をすぐに切り替えられるだけでなく、複数のチャートを同時表示することも可能なので、この分析方法との相性が非常に良いです。
トレンドラインと水平線を正しく引くコツ
ラインをなんとなく引いていませんか?
トレンドラインやレジサポは、他のトレーダーが注目しているラインほど機能しやすいです。
【正しくラインを引くコツ】
- できるだけヒゲではなく実体に合わせる。
- 少なくとも2点以上の接点で結ぶ。
- 長期間意識されている水平線は強い。
TradingViewでは色分けやラインの太さなどの調整も簡単なので、自分がわかりやすい形式に調整しておくことも重要です。
インジケーターを組み合わせることにより「ダマシ」を見定める
1つのインジケーターで判断をおこなうと、ダマシを見抜くことが難しくなります。
例えば、RSIが売られすぎを示していても、リアルなレートではさらに伸びることもあります。
【私が良く使うインジケーターの組合せ】
- 移動平均線 + MACD + RSI
トレンドと逆張りのバランスが良い。 - ボリンジャーバンド + ストキャスティクス
レンジのときにおすすめ。
複数のインジケーターで、しっかりとパターンの検証を行ってからエントリーすれば、勝率が安定しやすくなります。
アラート機能でチャンスを逃さない
せっかく良いポイントがあっても、気づかなくてはエントリーできません。
TradingViewには、価格・インジケーター・ラインなどにアラートを仕込める機能があります。
【私がよく使うアラート設定】
- MAクロス時に通知する。
- RSIが70を超えたらメールでアラートする。
- トレンドラインに触れた瞬間に音で知らせてくれる。
アラートはスマホやメールに飛ばせるので、会社勤めの兼業トレーダーにも便利な機能です。
知ってる人が少ない、TradingViewの便利な裏技
基本的な機能だけではもったいない!
ここでは、TradingViewの中でもあまり知られてないけれど、勝率アップにつながる即戦力機能を厳選して紹介します。
カスタムインジケーターで自分専用の分析環境を作る
TradingViewには、あらかじめ用意された標準インジケーター以外にも、ユーザーが作成したコミュニティスクリプトや、自作のインジケーターを使う方法があります。
この機能を使えば、例えば以下のようなことが可能になります。
- RSIと移動平均線を1つのチャートに重ねたオリジナル表示。
- エントリーと決済ポイントを自動でチャートに表示するスクリプト。
- 一目均衡表の中でも特定の要素だけを抽出する表示カスタマイズ。
インジケーターの検索窓に「Community Scripts」と表示されているものを選べば、他人の作ったツールも無料で試せます。
また使いたいものがあれば「お気に入り登録」でいつでも呼び出せます。
リプレイ機能は過去検証 に最適
トレードの精度を上げたいなら、過去チャートの検証は欠かせません。
TradingViewには、過去のチャートを再生できる「リプレイ機能」があります。
- 過去の日付までチャートを戻す。
- そこからローソク足を1本ずつ再生する。
- インジケーターの動きもリアルタイムで反映する。
この機能を使えば、「自分がそのときにどう判断していたか?」という視点で検証できます。
なんとなくの感覚ではなく、根拠を持ったエントリーの精度が圧倒的に向上します。
ショートカットキーとレイアウトの最適化でさらに使いやすい
TradingViewを本当に使いこなすなら、マウス操作だけでは効率が悪いです。
覚えておくと便利なショートカットがたくさんあります。
私がよく使うショートカット機能
Alt + T
:トレンドライン描画Alt + H
:水平線描画Ctrl + Z
:描画の取り消し/
キー:シンボル検索Space
:ローソク足の再生(リプレイ時)
また、チャートのレイアウトもカスタマイズして保存できますので、自分専用の表示環境を作っておくと分析効率が非常にアップします。
Pine Scriptで「勝率特化型」インジケーターを作る基礎
「条件を満たしたらチャートに矢印を出したい」
「自分のルールを自動でチェックしたい」
そんなときに役立つのが、TradingView独自のスクリプト言語「Pine Script」です。
たとえば、以下のようなコードでRSIが80を超えたときにシグナルを表示する簡単なインジケーターが作れます。
//@version=5
indicator(“RSI Alert”, overlay=true)
rsi = ta.rsi(close, 14)
plotshape(rsi > 80, location=location.abovebar, color=color.red, style=shape.labelup, text=”Sell”)
実際に勝率が上がった私の事例紹介
「本当に効果があるの?」と感じた方へ、実際にTradingViewを活用して勝率アップにつなげた私のトレード事例を紹介します。
リアルな使い方と結果は、あなたの参考になるはずです。
アラートだけで勝率10%アップ
私は会社員時代、十分な時間チャートを見ている時間がなかったので、アラート機能を多用してみました。
- RSIが70を超えたらアラート。
- MAクロスでアラート。
- トレンドラインに触れたら通知。
これらのアラートをスマホ通知で受け取り、条件を満たしたらエントリーするというシンプルなものでした。
結果、1ヶ月で勝率が44%→54%まで改善しました。
マルチタイムフレーム分析の優位性
私がデイトレでマルチタイムフレーム分析をするときは、5分足・1時間足・4時間足のトリプルチェックでエントリーを判断します。
- 4時間足で上昇トレンド中
- 1時間足で押し目を形成 する
- 5分足で最終タイミングをはかる
私の場合は、トレンドの流れとタイミングを分けて考えることで、エントリーの質が飛躍的に上がりました。
TradingViewの複数チャート表示機能は、安定したテクニカル分析の要となっています。
こんな使い方はダメ!!初心者がやりがちな落とし穴
テクニカル分析に熱心になるあまり、間違った使い方をしているケースもあるのがTradingView。
ここでは、初心者にありがちな落とし穴と、回避するための実践的なアドバイスをお届けします。
インジケーターを増やしすぎてはダメ
TradingViewの魅力の一つに「インジケーターの豊富さ」がありますが、それが逆効果になるケースも少なくありません。
MACD、RSI、ボリンジャーバンド、一目均衡表、移動平均線と増やしすぎてしまい、結局どれを信じていいのかわからないという状態になっていませんか?
こんな状態では、サインが間違っていたり、判断がブレてしまい、勝率はむしろ下がってしまいます。
【インジケーター選びのポイント】
・インジケーターは2〜3種類に絞る。
・トレンドを見るものとタイミングを測るもので役割を明確にする。
過去のチャートだけで勝てる気持ちになってしまう
過去検証はとても大切ですが、それに安心しすぎて「未来も同じ動きをするはず」と錯覚するのは危険です。
リプレイ機能で「予想通りに勝てた」経験が多くなると、いつもリアルトレードでも同じように勝てると勘違いしてしまうこともあります。
しかし、実際の相場は常に変化しているため、必ず再現性があるわけではありません。
【過去検証のポイント】
・過去検証の結果を鵜吞みにしない。
・「なぜそう動いたか?」の背景や相場環境も合わせて検証する。
勝率に直結しない「見た目重視」のカスタマイズ
TradingViewは見た目のカスタムも多彩で、ラインやチャートの色、背景、ローソクの太さ、フォントサイズまでこだわって作れます。
ですが、それにこだわりすぎると本質を見失う可能性があります。
【カスタマイズのダメな例】
色鮮やかなチャートでビジュアルはいいが、ローソク足が見づらい。
背景の色合いが悪く、ラインが目立たず分析しづらい。
チャートは、すぐ見て判断しやすい配色の組み合わせが最適です。
TradingViewの分析結果をトレードに活かすには?
テクニカル分析はあくまで一つの手段。
実際のトレードにどう活かすのかが重要です。
ここでは、TradingViewで得た分析結果を、エントリーにどう活用していくかを具体的に解説します。
エントリーポイントの明確化と「損切りルール」の徹底
チャートをじっくり分析したあと、最も重要なのは、どこでエントリーして、どこで利確するかを明確に決めておくことです。
TradingViewでラインやインジケーターを活用しても、なんとなくでエントリーしていては、運任せになってしまいます。
【勝率を上げるポイント】
・「入る場所」「損切りライン」「利確ポイント」を事前に決める。
・エントリー前にTradingViewの描画ツールでゾーンやリスクリワード比率を可視化しておく。
特に損切り位置を明確にしていないと、悪いイメージを引きずり、連敗の原因になってしまいます。
水平線で損切りと利確の目安を表示しておくとわかりやすくなります。
チャート分析とファンダメンタルズのバランス
テクニカル分析だけで勝てると思っていませんか?
実は、チャート分析がどれだけ優れていても、突発的な要人発言、ニュースや経済指標で、一瞬で相場が反転することはよくあります。
TradingViewにはニュースや経済指標カレンダーを見る機能もありますので、テクニカルとファンダメンタルズの両方を参考にしながらトレードできます。
【トレードのポイント】
- 経済指標発表の60分前はトレードを控える。
- 大きな政策発表がある週はポジションを軽くしておく。
- 金融市場のリスクオン/オフに敏感になる。
日記を活用して「再現性」を高める方法
分析 → トレード → 結果で終わっていませんか?
勝てるトレードを再現するには、「振り返り」が何より重要です。
TradingViewで描いたラインやインジケーター、エントリー理由をスクリーンショットで保存し、トレード日記に残しておくと、自分の勝ちパターン・負けパターンが見えてきます。
【おすすめの記録方法】
- トレード前と後のチャートを撮っておく。
- なぜ入ったのか?なぜ利確 or 損切りしたのか?を一言で書く。
- 毎月見返して「どんな条件のときに勝率が高いか」をチェックする。
勝っているトレーダーは、トレード日記をつけていることが多いです。
トレードの勝率が悪い人は、ぜひチャレンジしてみてください。
よくある質問(FAQ)トレビュー編
TradingViewを使い始めると、最初は誰でもわからないことはあります。
ここでは、よくある質問を5個厳選してお答えします。
Q1.初心者におすすめのインジケーターはどれですか?
A.移動平均線(MA)、RSI、MACDの3つがおすすめです。
シンプルですが非常に多くのプロも使用しています。
Q2.Pine Scriptって難しいですか?
A.最初はシンプルなサンプルコードから始めれば、プログラミング未経験者でも基本的なインジケーター作成が可能です。
Q3.リプレイ機能はどんなときに使いますか?
A.過去のチャートを再現して「自分ならこのタイミングで入ったか?」などを検証するために使います。
Q4.他のトレーダーのアイデアを見るには?
A.TradingView内の「公開アイデア」や「スクリプト」タブで他のユーザーの分析やインジケーターを閲覧できます。
Q5.アラート機能のおすすめ設定は?
A.移動平均線のクロス、RSIの閾値超え、トレンドラインのブレイクなど、自分のエントリールールに沿ってカスタマイズしましょう。
迷ったらここだけ読めばOK!TradingView活用のコツまとめ
マルチタイム分析を習慣にする
上位足でトレンドを確認し、下位足でタイミングを測る。
分析の精度が一段階アップします。
インジケーターは役割別に2〜3個まで厳選する
トレンド確認・逆張り・ボラティリティ把握など、目的に応じた最小構成が最も有効。
アラート機能を駆使して待つトレードを実現する
感情に左右されず、条件が整ったときだけ確実に通知 → エントリー判断に集中できます。
リプレイ機能&トレード記録で検証→改善をループする
過去のエントリーポイントを見直し、勝てるパターンと負けパターンを蓄積しましょう。
TradingViewは分析の道具であって、判断の道具ではない
ファンダメンタルズや市場環境も併せて見て、視野の広いトレード判断を。
TradingViewはただのチャートツールではありません。
正しく使いこなせば、勝率を上げするための武器になります。
この記事では基本的な機能から、プロトレーダーも活用する裏技的なテクニックまで紹介しました。
トレードで結果を出すには、継続して使いながら試すことが何よりも大切です。
ぜひ、この記事で得た内容を今日から実践に取り入れてみてください!