為替市場が大きく動き出す春のトレードですが、この一週間は文字通り息をつく暇もないほどの展開が続きました。
事前の想定を覆すような突発的なニュースや、世界が注目する米国の経済指標が連日のように発表され、チャートから目が離せない日々となりました。
個人投資家としてこの荒波にどう立ち向かったのか、日々の値動きとリアルな取引の軌跡を詳しく書き残しておきます。
テクニカルが通用しづらい修羅場をどう生き残るか、リアルな立ち回りの教訓をまとめました。
相場の振り返りと対策は[3月30日週のFX週間収支]からチェックしてみてください。
- 緊迫感が漂う週前半のドル円動向と取引記録
- 主要クロス円の週間値動きとトレンド分析
- 2026年4月6日週の為替市場に関するよくある質問
- Q1:月曜日の米国のISM非製造業景気指数が予想を下回った際、なぜドル円は大きく下落しなかったのですか?
- Q2:火曜日にドル円が一時的に160.03円付近まで上昇したあと、すぐに押し戻された理由は何ですか?
- Q3:水曜日のトランプ氏の発言により、なぜドル円が157円台まで急落したのでしょうか?
- Q4:木曜日に発表された米国の2月コアPCE価格指数が3.0パーセントだったことは、市場にどう影響しましたか?
- Q5:木曜日のトランプ氏による50パーセントの関税に関する発言は、どの通貨に影響を与えましたか?
- Q6:金曜日の3月消費者物価指数が予想よりわずかに低かったにもかかわらず、ドル円が急落しなかったのはなぜですか?
- Q7:金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数が47.6まで悪化した背景には何がありますか?
- Q8:金曜日の片山財務相による発言の意図はどこにありますか?
- Q9:氷見野日銀副総裁が発言したスタグフレーションへの言及は、市場にどう解釈されましたか?
- Q10:今週のクロス円が全体的に金曜日に向けて最高値を更新していった主な要因は何ですか?
- 激動の一週間を終えての振り返りと今後の展望
緊迫感が漂う週前半のドル円動向と取引記録
週の始まりから為替レートは高値圏でのもみ合いを見せ、市場参加者の誰もが次の出方を伺うような独特の空気感が漂っていました。
まずは月曜日と火曜日の市場動向と、それに応じた私の立ち回りから振り返っていきます。
4月6日(月)のトレード収支と市場振り返り

本日のFXトレード収支は+54円でした。
週明けのドル円は159.66円付近という、大台を目の前にした非常に高い水準から取引が始まりました。
日中は上値を試す動きが見られ、高値では159.83円付近まで上昇する場面もありましたが、160円を前にした売り圧力も強く、安値は159.30円付近まで押し戻される展開となりました。
夜間には注目の3月ISM非製造業景気指数が発表され、事前予想の55.0に対して結果は54.0とやや下振れる形になりました。
この結果を受けてドルが売られる場面もありましたが、下値も限定的で、最終的には159.68円付近とスタート地点に近い位置で一日の取引を終えています。

ISMが下振れたのに結局全戻しして元の水準を維持した点に注目です。
指標の数字が悪くてもドルが下がらないということは、それだけ底堅く、上を見ているロング勢の握力が強い証拠かもしれません。
4月7日(火)のトレード収支と市場振り返り

本日のFXトレード収支は+8,036円でした。
火曜日は前日の終値を引き継ぐ形で159.68円付近からスタートしました。
この日はついに大台である160.03円付近まで上値を伸ばす瞬間があり、市場の緊張感は最高潮に達しました。
しかし、そこからの買いが続かず、利益確定売りや介入への警戒感から安値159.46円付近まで急落するなど、荒い値動きとなりました。
終値は159.61円付近となり、上ヒゲを残す形で終了しています。
指標面では21時30分に米国の2月耐久財受注が発表され、予想のマイナス1.0パーセントに対して結果はマイナス1.4パーセントと落ち込みました。
一方で、輸送を除くコア指数は予想0.6パーセントを上回る0.8パーセントとなり、強弱が入り混じる結果で市場を惑わせました。
水曜日以降は、政治的な発言によって市場のトレンドが一気にひっくり返る展開となり、テクニカル分析だけでは対処が難しい時間帯が増えていきました。

耐久財受注はヘッドラインが弱く、コアが強いという非常に悩ましい結果でした。
こうして数字が凸凹になると、市場もどっちに動くべきか迷って乱高下しやすくなるので、指標直後の飛び乗りは本当に命取りになりますね。
4月8日(水)のトレード収支と市場振り返り

本日のFXトレード収支は+5,559円でした。
水曜日は159.61円付近から動き始めましたが、この日が今週一番のターニングポイントとなりました。
高値こそ159.76円付近までしか伸びませんでしたが、トランプ氏からイランへの爆撃と攻撃を停止することに同意したという旨の発言が飛び出すと、地政学リスクの後退を背景に市場が急変しました。
これまで積み上がっていたポジションの巻き戻しが一気に進み、ドル円は一時157.88円付近まで急落する大荒れの展開となりました。
深夜27時にはFOMC議事録の公開も控え、終日は不安定な挙動を続けながら158.57円付近でクローズしました。

チャートの形を完全に無視して飛んでくる政治的な発言は、どれだけ優秀なインジケーターでも予測不可能です。
こういった異変を察知したときは、欲をかかずに即座に撤退するか、事前にストップ注文(逆指値)を確実に置いておくしか身を守る方法はありません。
4月9日(木)のトレード収支と市場振り返り

本日のFXトレード収支は+1,407円でした。
前日の急落から少し落ち着きを取り戻した木曜日は、158.77円付近からのスタートとなりました。
前日のトランプ氏の発言に関連して、今度はイランに武器を供給した国に対して50パーセントの関税を課すという新たな発言が伝わり、再び警戒感が浮上しました。
さらに経済指標では2月PCE価格指数が予想通りの2.8パーセント、コア指数が予想2.9パーセントを上回る3.0パーセントとなり、米国のインフレ根強さが意識されました。
第4四半期実質GDPは予想0.7パーセントに対して0.5パーセントと下振れ、一進一退の攻防の中で高値159.29円付近、安値158.48円付近を行き来し、終値は158.96円付近となりました。

前日の地政学リスク後退から一転、今度は「50パーセントの関税」という新たな爆弾が投下されました。
トランプ氏の一言で関税リスクが意識されると、市場は一気に警戒モードにシフトするため、ドル円の上値を重くする心理的抵抗として機能した印象です。
4月10日(金)のトレード収支と市場振り返り

本日のFXトレード収支は+838円でした。
週末金曜日は158.96円付近から静かに始まりました。
この日は夜間に重要な指標が集中しており、21時30分発表の3月消費者物価指数では、前年比が予想3.4パーセントに対して結果3.3パーセント、コア前年比が予想2.7パーセントに対して結果2.6パーセントと、わずかにインフレ鈍化を示す内容となりました。
同時に発表された耐久財受注の修正値なども重なり、市場は一喜一憂の動きを見せます。
さらに23時の4月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想52.0を大きく下回る47.6となったことで、ドルの上値が重くなりました。
国内からは片山財務相による投機的な動きへの牽制や、氷見野日銀副総裁の中東情勢に伴う景気減退への言及などがあり、高値159.37円付近、安値158.91円付近のレンジを形成し、週末は159.22円付近で取引を終えました。

注目されたCPIがわずかに下振れ、さらにミシガン大学の指数も大きく悪化したことで、米国の利下げ期待が改めて意識される展開となりましたね。
指標発表直後こそ乱高下したものの、ドルの上値が確実に重くなってきたことを印象づける結果となりました。
主要クロス円の週間値動きとトレンド分析
今週はドル円だけでなく、他の通貨ペアも非常にダイナミックな上昇トレンドを描いており、クロス円を主戦場にしているトレーダーにとっても利益を狙える一週間となりました。
各通貨ペアの動きを記録しておきます。
豪ドル円とユーロ円の動向
豪ドル円は週初めに110.08円付近から始まり、月曜日につけた109.80円を最安値として、その後は力強く右肩上がりの推移を続けました。
金曜日には112.86円付近まで上値を伸ばし、週末は112.55円付近で引けており、底堅い強さが目立ちました。
ユーロ円も同様に183.90円付近からのスタート後、月曜日の183.70円付近を底にして上昇に転じました。
金曜日には186.88円付近という高値を記録し、186.67円付近で今週の取引を終えるなど、ユーロ買いの勢いが衰えない週となりました。
カナダドル円とポンド円の動向
カナダドル円は114.48円で一週間の幕を開けました。
水曜日にはトランプ氏の発言の影響から一時114.02円付近まで押し込まれる場面があったものの、原油価格の動向や週末のドル買い戻しに支えられ、金曜日には115.31円付近の最高値をマークし、115.06円付近で着地しています。
ポンド円は210.73円付近から始動し、安値210.41円付近からじわじわと値を上げる展開となりました。
週末にかけての伸びが非常に大きく、金曜日には214.58円付近まで急上昇し、214.37円付近という高い位置で一週間の取引を締めくくりました。
ニュージーランドドル円とスイスフラン円の動向
ニュージーランドドル円は月曜日のスタート地点である90.70円付近がそのまま今週の最安値となり、そこから一度も下回ることなく上昇しました。
金曜日には93.38円付近まで買われ、週末は92.97円付近で落ち着いています。
スイスフラン円は199.37円付近から始まり、月曜日の199.11円付近を安値に、安全資産としての側面も意識されながら堅調に推移しました。
金曜日には202.56円付近まで大きく買われる場面があり、週の終わりは201.85円付近となっており、全体として円安の圧力が強く残る結果となりました。
2026年4月6日週の為替市場に関するよくある質問
2026年4月第2週のFXトレードでは、良かった判断もあれば、改善が必要だと感じた場面もありました。
本記事のQ&Aコーナーでは、実際のトレードに関する疑問や反省点を取り上げながら、次回以降に活かすための考え方をまとめています。
Q1:月曜日の米国のISM非製造業景気指数が予想を下回った際、なぜドル円は大きく下落しなかったのですか?
A1:予想値の55.0に対して結果は54.0と確かに下振れましたが、景気の拡大と縮小の分岐点である50.0を大きく上回る水準を維持していたため、米国の経済成長自体は根強いと判断され、ドルの売り圧力が限定的になったと考えられます。
Q2:火曜日にドル円が一時的に160.03円付近まで上昇したあと、すぐに押し戻された理由は何ですか?
A2:160円という心理的節目を超えたことで、日本の政府や日本銀行による為替介入への警戒感が急激に高まり、追随して買う投資家が少なかったことや、事前に置かれていた利益確定の売り注文が巻き込まれたためです。
Q3:水曜日のトランプ氏の発言により、なぜドル円が157円台まで急落したのでしょうか?
A3:中東における地政学リスクの緩和に同意する発言があったことで、原油価格の下落期待やこれまでの過度なインフレ懸念が後退し、リスクオフで買われていたドルを手放す動きが一気に強まったためです。
Q4:木曜日に発表された米国の2月コアPCE価格指数が3.0パーセントだったことは、市場にどう影響しましたか?
A4:市場予想の2.9パーセントを上回る結果となったことで、米国のインフレが想定よりも長引いているという見方が強まり、米連邦準備制度理事会による利下げ開始の時期が後ろ倒しになるとの思惑からドルの下支え要因となりました。
Q5:木曜日のトランプ氏による50パーセントの関税に関する発言は、どの通貨に影響を与えましたか?
A5:イランへの武器供給国を対象とした関税発言だったため、世界的な貿易摩擦への懸念が再燃し、リスク資産とされる資源国通貨や新興国通貨に対して、比較的安全な通貨とされるドルが買われる要因になりました。
Q6:金曜日の3月消費者物価指数が予想よりわずかに低かったにもかかわらず、ドル円が急落しなかったのはなぜですか?
A6:前年比で3.3パーセントという数字は、米連邦準備制度理事会が目標とする2.0パーセントからは依然として高い水準にあり、今回の微小な下振れだけでは利下げ路線を決定づけるには至らないと市場が冷静に受け止めたためです。
Q7:金曜日のミシガン大学消費者信頼感指数が47.6まで悪化した背景には何がありますか?
A7:長引く高インフレや物価高による家計への負担感が消費者のマインドを冷え込ませており、先行きの経済状況に対する一般家庭の不安が色濃く反映された結果であると考えられます。
Q8:金曜日の片山財務相による発言の意図はどこにありますか?
A8:原油高に便乗した為替市場の投機的な動きを牽制することで、急激な円安進行を抑制しようとする口先介入の一環であり、市場に対していつでも実弾介入を行える準備があることを示す目的があります。
Q9:氷見野日銀副総裁が発言したスタグフレーションへの言及は、市場にどう解釈されましたか?
A9:中東情勢の長期化による景気後退と物価上昇が同時に進むリスクに触れたことで、日銀が今後の追加利上げに対して慎重に経済データを見極める姿勢であると受け止められ、円の買いが入りにくい状況を作りました。
Q10:今週のクロス円が全体的に金曜日に向けて最高値を更新していった主な要因は何ですか?
A10:週を通じてドル円が159円台という高値圏を維持する中で、欧州やオセアニアの経済指標が比較的堅調だったこと、また金曜日の米重要指標通過後に円売りの流れがクロス円全体に波及したことが要因です。
激動の一週間を終えての振り返りと今後の展望
多くのイベントを通過し、相場環境の難しさと面白さを同時に再確認した一週間となりました。
今回の経験を糧に、次の取引へ向けた準備を進めていきます。
- ドル円は160円の大台を意識した神経質な値動きが継続した。
- トランプ氏の発言一つで数円規模の急落が起きるなど政治リスクが顕在化した。
- 重要指標の結果はまちまちでありインフレの根強さと減速の兆候が混在している。
- クロス円は総じて円安傾向が強く週末にかけて最高値を更新する動きが目立った。
一連のイベントを通じて、改めて資金管理の徹底がいかに重要であるかを痛感させられました。
突発的なニュースでチャートが急変しても、あらかじめリスクを限定していれば致命傷を負うことはありません。
来週以降も大台近辺での攻防や要人発言による乱高下が予想されますが、冷静に自分のルールを守りながらチャンスを待つつもりです。
今週も最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
皆様の応援やアクセスが、日々のトレードとブログ更新の大きな励みになっています。
またいつでもお気軽に当ブログへ遊びに来てください。

来週も素晴らしいトレードができますよう、お互いにがんばりましょう。
